Project/Area Number |
23K11291
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 61060:Kansei informatics-related
|
Research Institution | Chukyo University |
Principal Investigator |
加納 政芳 中京大学, 工学部, 教授 (90387621)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 大弘 鈴鹿医療科学大学, 医用工学部, 教授 (20303753)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
|
Keywords | 感性ロボット / 運転の振り返り / ヒューマンロボットインタラクション |
Outline of Research at the Start |
我々は,交通事故のリスクを低減するために,高齢者が運転する自家用車に同乗し,降車後に高齢者とともに運転を振り返るロボットを開発しているが,事前実験として,ロボットへの愛着とロボットからのアドバイスの受け入れ度合い(支援受容性)との関係性を調査したところ,直感に反して,愛着が高まると支援受容性が低下する被験者の存在が確認された.今後,ロボットとの共生が進むことが想定されることから,ロボットへの愛着が高まることは容易に想像される.本研究では,愛着と支援受容性の両立可能性を探り,その上で,運転振り返り効果の高いロボットの感性モデルの実現を目指す.
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,交通事故のリスクを低減するために,高齢者が運転する自家用車に同乗し,降車後に高齢者とともに運転を振り返るロボット「運転振り返りロボット」を開発する.そして,運転振り返りロボットの表出知(音声,発話方略など)が,ロボットからのアドバイスの受け入れ度合い(支援受容性)にどのような影響を及ぼすかを調査し,その上で,運転振り返り効果の高いロボットの感性モデルの実現を目指す.本感性モデルが完成すれば,特に公共交通機関が未発達な地域に住む高齢運転者の運転訓練環境を提供できるだけでなく,ロボットからのアドバイスを受け入れやすくなるという特徴から心理的インタラクション分野への貢献が望める. 2023年度では,実車部品を用いた没入感の高いドライブシミュレーターの開発を進め,自家用軽四輪乗用車の車体および内装を活用したシミュレータキャビンが完成した.一方,制御用ソフトウェアについては基本的な動作を確認できる機能まで実装した.また,ドライブシミュレーターの開発と並行して,現有する簡易なドライブシミュレーターを用いて次の研究を進めた:(1)運転者の性格特性によって,運転振り返りロボットへの印象や支援受容性に影響を及ぼすか調査した;(2)運転支援ロボットの発話速度が支援受容性に及ぼす効果について検証した;(3)運転振り返りロボットへの名付けの際に敬称を用いることの効果を調査した;(4)ロボットにおける発話速度と声域の違いが印象評価に与える影響について調査した.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度にドライブシミュレーターの開発がほぼ完成し,次年度に向けての実験環境が整っており,スムーズに研究が進められると考える.
|
Strategy for Future Research Activity |
ドライブシミュレーターの制御ソフトウェアを完成させ,実験環境の整備を整える.整備が整った後,まずは大学生を対象に,ロボットの表出知を変化させた際の支援受容性への影響を調査し,高齢者とは異なる特性を持つ対象者に対する知見を収集する.
|