Project/Area Number |
23K11366
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 62030:Learning support system-related
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
長瀧 寛之 大阪大学, スチューデント・ライフサイクルサポートセンター, 教授 (20351877)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島袋 舞子 大阪電気通信大学, メディアコミュニケーションセンター, 特任講師 (30909891)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 学習支援システム / 情報教育 / 遠隔学習 / 運用・評価 / ラーニング・アナリティクス |
Outline of Research at the Start |
本研究は、情報教育における多様な演習形態を伴う学習活動を想定し、遠隔学習のような学習者と教師が対面で接する事ができないオンライン学習環境において適切に学習の進捗状況を把握し、学習者の疑問やつまずきに対して効果的にサポートできる仕組みの構築を目指す。 具体的には、情報教育で扱う様々な学習トピックを、実習・演習活動の視点から整理を行った上で、従来のオンライン学習形態が想定していない汎用ツールの活用やパソコン上の操作を伴わない演習活動を対象として、多様な学習トピックに適用可能なカスタマイズ性を備えた学習進捗把握と、それによる効果的な学習活動のサポートをコンピュータ支援により実現する手法の確立を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
情報教育をテーマとする国内外の複数の学術イベントに参加し,大学や初等中等教育における情報教育の実践事例,また学習支援システムや学習活動の評価に関する研究発表についての情報収集と,参加者との意見交換を行った. 並行して,情報リテラシ授業を想定した学習者サポートを指向したツールの開発と実践を行った.パソコン上の操作の様子を収録し,必要最小限のデータのやり取りで学習者の状況を把握するツールの開発を行い,共同研究者とともに実際の情報リテラシ授業への継続的な導入実践を行った.さらに,蓄積したPC操作映像を含む学習データについて分析を行い,本ツールの学習者サポート支援としての有用性の検証と,学習状況把握への可能性について評価を行った.当ツールの授業実践の結果とデータ分析結果については,それぞれ情報教育関係のシンポジウムや国内研究会にて発表を行い,参加者との意見交換を行った.発表と意見交換を通して本ツールの開発と評価に一定の成果を得たと判断し,現在論文化を進めている. 並行して,高校や大学における一般情報教育を想定した,情報セキュリティやネットワークの仕組みを理解する学習教材の開発と実践評価を共同研究者と行い,国内研究会や国際会議にてその成果を発表した. また,次年度以降の本格的な遂行を想定し,情報教育においてパソコン上の操作を伴わない学習活動を想定した学習履歴収集について,研究分担者とその方向性についての検討を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
情報リテラシ授業を想定した学習者サポートのための学習状況把握ツールについては,継続的な実践評価によって評価に足る情報の収集を行うことができ,論文化へ向けて一定の成果が得られた.プログラミングや講義型授業など,情報教育が想定する様々な授業形態への展開を見据えたデータの蓄積も行えたことから,次年度以降の研究計画遂行への準備を整えられたと考えている.
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度で行った学習状況把握ツールの研究成果について,令和6年度前半で論文にまとめ投稿を行う予定である. また本ツールの授業実践は令和6年度も継続して行い評価を進めるとともに,特に蓄積データの分析において,学習者の進捗状況や理解度をより効率的,あるいは自動的に把握する手法の確立へフォーカスを当てて,蓄積データの分析を行ったうえで,ツールの改良,また情報リテラシ学習以外の学習環境への適用を含めた実践を行っていく.
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