Project/Area Number |
23K11373
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 62030:Learning support system-related
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
三戸 勇気 日本大学, 芸術学部, 教授 (10451303)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 演奏動作 / モーションキャプチャ / 感情価 / 鍵盤楽器 / ピアノ / 電子ピアノ / 教育用システム / 感情 |
Outline of Research at the Start |
これまでの楽器の演奏動作の研究で、グランドピアノ、電子ピアノとチェンバロの3種類の鍵盤楽器の違いが演奏表現にどのような影響を及ぼすか検討を行ってきた。電子ピアノは、鍵盤のタッチレスポンスがグランドピアノとは異なる。また音色も同様にグランドピアノと異なる。チェンバロは、鍵盤楽器ではあるが撥弦楽器のため、ピアノのように音の強弱はつけられない。これらの要因から、3種類の鍵盤楽器による演奏表現の方法について検討を行ってきた。各楽器の演奏動作をモーションキャプチャシステムにより動作計測および演奏録音を実施し、身体各部の連動性がもたらす動きと感情表現を定量的に見出す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、鍵盤楽器の演奏動作をもとに教育支援システムを開発することである。そのためにはまず、鍵盤楽器の演奏動作をモーションキャプチャシステムを用いて計測する必要がある。分析する鍵盤楽器は、グランドピアノと電子ピアノである。当然、グランドピアノと電子ピアノは、鍵盤のタッチレスポンスや音色が異なるため、演奏動作に違いが生まれる。 その違いも教育的には重要であると考えている。また、感情価によっても演奏動作に違いが生まれるはずである。研究に用いた感情は、Juslinの感情価を参考にした、喜び、悲しみ、怒り、恐れ、優しさ、無感情の6感情であった。楽曲の選定は、曲の中にストーリーがあり、抑揚を含めたテクニックが必要となるものとした。 本年度は、数名のプロピアニストと学生と指導者の鍵盤楽器に対する演奏時の動作の計測をモーションキャプチャを用いて行うことができた。また、その結果の一部を日本音響学会で発表することで成果の発信を行うことができた。 今後もこのようにデータを増やしていくことで、プロピアニストと学生と指導者の違い、そして感情価での演奏表現の違い、また、グランドピアノと電子ピアノという鍵盤楽器であってもその仕様の違いによる演奏動作への影響などをより詳細に分析できると思われる。そして、そのデータから教育支援システムを作成することでより実地に近いシステムが作成できると考えている。 これらの結果を利用することで、研究支援システムが演奏の教育の場で活用することが可能となる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在まで数名のプロピアニストと学生と指導者の鍵盤楽器に対する演奏時の動作の計測をモーションキャプチャを用いて行うことができた。そのデータを分析した結果を日本音響学会で発表するなど、すでに結果が見えてきたものもある。そのため、当初の予定通り進展していると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、過年度に加えて、プロピアニストと学生と指導者の計測人数を増やすことにより、モーションデータをさらに集めていく。また、心理評価についても被験者を増やしていく予定である。その聴取者の印象評価と演奏者の演奏意図との関連について分析を行う。それらの結果から、動作と音色、演奏の印象評価による相互関係が検討でき、動作と心理感覚量の定量化を行っていく。また、教育用可視化システムの構築も進めていく。演奏動作解析、音色分析、演奏印象評価による相互関係を検討することにより、演奏動作と心理感覚量の定量化が行っていく予定である。
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