PM2.5の発がん影響に対するエクソソーム解析系の構築
Project/Area Number |
23K11457
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 64010:Environmental load and risk assessment-related
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
小野島 大介 名古屋大学, 未来社会創造機構, 特任准教授 (40510219)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | エクソソーム / 大気粉塵 / 暴露評価 / 発がん影響 / PM2.5 |
Outline of Research at the Start |
PM2.5の発がん影響は変異原性の観点から細胞内の遺伝子変異や染色体異常を対象に評価されてきたが、細胞外に分泌される小胞への評価は十分に明らかにされていない。本研究では、早期がん診断のバイオマーカーである細胞外小胞のエクソソームに着目し、PM2.5の細胞暴露で変化するエクソソームの分泌計測を目的として、培養細胞に対する暴露評価を行う。これにより、PM2.5の発がん影響を小胞分泌機構の観点から明らかにするエクソソーム解析系の構築を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、早期がん診断のバイオマーカーである細胞外小胞のエクソソームに着目し、PM2.5の細胞暴露で変化するエクソソームの分泌計測に取り組むものであり、本年度は、エクソソーム計測研究項目として、細胞障害試験を通じた分泌量評価と分泌抑制因子評価を行った。分泌量評価には、LC50測定とNano-Lucによる発光測定を用いた。肺がん細胞に対する細胞生存率や、分泌量の規格化の確認を進めた。分泌抑制因子評価には、チロシンキナーゼ阻害剤と都市大気粉塵を用いた。この結果、陽性コントロールの有効性や、標準物質の検証を達成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究の目的は、PM2.5の発がん影響として、細胞外に分泌される小胞への評価を明らかにすることである。本年度は、培養細胞に対する暴露評価にエクソソームを組み合わせることで、PM2.5の発がん影響を小胞分泌機構の観点から明らかにするエクソソーム解析系の構築に向けた第一段階を達成しており、おおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度以降は、タンパク質計測研究項目として、細胞内試験を通じた小胞分泌機構評価と酸化ストレス評価を行う。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)