Project/Area Number |
23K11557
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 80010:Area studies-related
|
Research Institution | Komatsu University |
Principal Investigator |
千葉 悠志 公立小松大学, 国際文化交流学部, 准教授 (70748201)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
|
Keywords | 新興国 / 市場経済 / デジタル化 / 北アフリカ / 中東 / メディア / 権威主義 / 独占 / 寡占 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、中東・北アフリカ地域で複数のメディア事業を営む企業(家)と傘下のメディア、またそれらと各国政府の関係を分析する。それにより、メディアの寡占化・集中化の実態と、それが起きるメカニズム、またその政治経済的な背景や影響を解明する。さらに、他地域との比較を通して、その特殊性と普遍性を浮き彫りにする。これにより、市場経済の浸透とデジタル化の進展が、新興国のメディアと政治に及ぼす影響とそのメカニズムを明らかにする。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、中東・北アフリカ地域で広く見られるようになったメディアの寡占化・集中化の問題に着目し、これを分析することで、市場経済の浸透とデジタル化の進展が、同地域のメディアと政治に及ぼす影響とそのメカニズムを解明することにある。そこで本研究では、(1)複数のメディア事業を展開する企業、所有者、傘下のメディアの分析、(2)マスメディアとオンラインメディア間の「垣根の低下」の分析、(3)メディアの寡占化・集中化と権威主義体制との関係の分析、(4)他地域との状況比較分析を通して、上述の目的を達成することを試みるものである。計画書の段階では、2023~2024年度にかけて、現地調査と資料の解読をもとに以上の(1)~(3)を重点的に進めることを目標に掲げていた。研究の初年度となる2023年度には、中東地域でのフィールドワークを実施し、放送企業への訪問や資料の入手を行った。これまで放送やインターネットを中心に研究を進めてきたが、2023年度の調査を通じてSNSやアプリの開発企業についての情報を多数得られたことは今後の研究を進めるうえでの大きな収穫であった。また、得られた成果を国外の学会(イギリス中東学会、於:イギリス・エクセター大学)や国際会議(1st International Conference on Islamic and Halal Economic Studies & 3rd International Conference on Islamic Law, Eonomics and Finance、於:マレーシア・プトラジャヤマリオットホテル、Asia Pacific Conference 2023、於:立命館アジア太平洋大学)の場で発表した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していたチュニジアでの調査はかなわなかったが、2023年度中に中東地域で2回の渡航ができたことで、最新の文献や資料が入手できた。とくにアラビア語で書かれた政治とメディアに関する研究書や、ジャーナリストの自伝を多数入手できたことは現地での資料収集での大きな成果であった。また海外の学会で研究報告を早い段階で行ったことで、今後の研究を進めるうえでの有益な情報を得ることができた。次年度以降の研究を円滑に進めるうえでの土台を形成することができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
2023年度と同様、2024年度も引き続き現地調査と得られた資料の解読をもとに、中東・北アフリカ地域における(1)複数のメディア事業を展開する企業、所有者、傘下のメディアの分析、(2)マスメディアとオンラインメディア間の「垣根の低下」の分析、(3)メディアの寡占化・集中化と権威主義体制との関係の分析を重点的に行う予定である。また、得られた研究成果を随時、研究報告や論文として発表したい。
|