An Empirical Study on a Behavioral Model for Invoking the Potential Demand of Micro-Tourism through the Provision of Behavior Change Triggers
Project/Area Number |
23K11632
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 80020:Tourism studies-related
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Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
楽 奕平 芝浦工業大学, 工学部, 准教授 (20573116)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
青柳 西蔵 駒澤大学, グローバル・メディア・スタディーズ学部, 講師 (20646228)
清水 哲夫 東京都立大学, 都市環境科学研究科, 教授 (40272679)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 情報提供 / 行動変容 / 日帰り旅行 / マイクロツーリズム / 観光動機 / 行動モデル |
Outline of Research at the Start |
コロナ禍により地域経済を支える観光産業は旅行需要の大幅な減少や需要の偏在による混雑や渋滞の問題に直面している。本研究は、潜在的な需要の喚起を目的として、気軽な近圏域の日帰り旅行の範囲を対象とし、旅行への主体的動機や目的意識が薄い者に対し、スマホアプリを用いた社会実験により情報介入やランダムな目的地の提示などの働きかけを行うことによって、旅行を思い立ち実行するか検証するとともに、その行動変容のメカニズムを明らかにする。また、需要の偏在の是正に向けて、需要が集中する地域・時間帯を避けて潜在的な需要を喚起するための行動変容についても働きかけの方策を検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、潜在的な需要の喚起を目的として、気軽な近圏域の日帰り旅行の範囲を対象とし、旅行への主体的動機や目的意識が薄い者に対し、スマホアプリを用いた社会実験により情報介入やランダムな目的地の提示などの働きかけを行うことによって、旅行を思い立ち実行するか検証するとともに、その行動変容のメカニズムを明らかにする。初年度の研究実績は下記の通りである。 第一、現在の「スイスイ旅」アプリに、観光施設の情報提供や経路案内などの既存機能に加え、プロアクティブに旅行情報を提供するプッシュ通知機能、「おすすめ」と「ランダム」で旅行先を提示する機能を新たに実装した。また、プッシュ通知の開封ログ、「おすすめ」と「ランダム」の閲覧時間、タップ回数などの操作ログを記録する機能も実装した。これにより、被験者の情報収集行動を把握し、分析することが可能となった。 第二、開発したスマホアプリを用いて、大学生を対象とした室内予備実験を実施した。この予備実験の目的は、1)アプリの操作性やデータ収集の有効性を確認すること、2)「おすすめ」や「ランダム」な旅行先の提示などの働きかけを行うことで、旅行意向度を向上させるための有効な情報提供方式を明らかにすることの2点であった。被験者には、指定された時間にアプリのおすすめ機能およびランダム機能を使用してもらい、操作ログを記録するとともに、事前アンケートより個人属性や性格、旅行特性等を把握、事後アンケートより旅行意向度を把握した。 第三、実験から得られるデータを用いて、順序ロジスティック回帰よる旅行意向度に影響する要因の特定を行い、「おすすめ」より「ランダム」な情報提供方式が旅行意向度の向上に寄与すると示した。また、ロジスティック回帰分析による利用者の属性・性格・観光動機に応じて有効な情報提供方式を特定することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度は研究計画通りに進捗し、次年度以降の本格的な実験に向けて、十分な準備が整ったことが確認された。また、大学生を対象とした実験を実施し、「おすすめ」より「ランダム」な情報提供方式が旅行意向度の向上に寄与する結果を得られた。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、アプリを一般公開し、一般被験者に向けたスマホアプリを使った社会実証実験を長期間通して実施し、潜在需要の誘発効果を長期的に確認する。プッシュ通知の開封状況、観光施設情報の閲覧回数、目的地までの経路検索等のアプリ操作ログを記録し、情報収集行為の客観的なデータを取得する。また、被験者の実際の移動行動を記録するためにGPSデータを収集する。さらに、アンケート調査を行い、観光意向や継続意思などの主観的な意識も補足的に把握する。これらのデータを利用して、ランダムな情報提供が実際に行動への影響を検証する。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)