Project/Area Number |
23K11644
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 80020:Tourism studies-related
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Research Institution | Iwate prefectural university,Miyako college |
Principal Investigator |
大志田 憲 岩手県立大学宮古短期大学部, その他部局等, 教授 (30331276)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩田 智 岩手県立大学宮古短期大学部, その他部局等, 教授 (40203385)
河野 暁子 岩手県立大学宮古短期大学部, その他部局等, 准教授 (60944501)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | 観光 / 視線追跡 / 景観画像 / 視線 |
Outline of Research at the Start |
様々な地域で観光による交流人口の増加を試みている中で、SNSやWebによる効果的な情報発信は必要不可欠でもある。観光景観画像に対する興味や美しさを、感性による評価分類だけではなく、写真等画像における対象そのものと、その画像自体の色相、彩度、明度等の色分布の特性、「どのように」見ているのかといった視線行動を定量的に把握し、人々の興味・ニーズを可視化することで、効果的な情報発信に結び付ける。
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Outline of Annual Research Achievements |
人口減少が続く多くの地域では、観光による交流人口の増加を試みている。観光誘客の促進を図る中で、SNSやWebによる効果的な情報発信が今後の情報化社会においては必要不可欠である。しかしながら、これまで写真画像に対する感性による分類等の研究事例はあるが、感性の他に画像自体が持つ色相、彩度、明度等の数値分布データおよび人間の視線追跡との関係を含めた画像に対する定量化の研究は見当たらない。これらの相関を明らかにすることで、観光関連業務に携わる者からの効果的情報発信が可能となる。 本年度は本研究テーマ、システムを実現するにあたり、研究期間の1年目であることから、研究環境構築や様々な実験データの分析準備を中心に行なった。観光、景観画像における潜在的な印象や興味を分類するために、画像の実際の色彩データである色相、彩度、明度空間分布やヒストグラム、画像輪郭抽出による特徴抽出を行う研究のベースとなるプログラム開発をPythonのプログラミング言語を用いて行なった。また、本研究で中核を成す、アイトラッキング(視線行動追跡)システムの稼働環境構築並びに試験的なデータ取得の実験を行い、視線移動、滞留時間等のデータ取得確認作業を行った。試験的に複数の景観画像等に対して、被験者の視線行動データを記録させ、注視点および滞留時時間を可視化するヒートマップ、や視線移動の状況を見るゲイズプロットなど、次年度に向けた実験環境の構築を行なった。また、観光、視線追跡、画像処理、マーケティング、視線追跡等のそれぞれに関する文献の収集、調査を行いや、観光に関連する学会等に参加をし情報収集を行なった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は本研究、システムを実現するにあたり、観光、景観画像における潜在的な印象や興味を分類するために、画像の実際の色彩データである色相、彩度、明度空間分布やヒストグラム、画像輪郭抽出による特徴抽出を行うプログラムツール開発を行なった。また、本研究で中核を成す、アイトラッキング(視線行動追跡)システムの稼働環境構築を行い、その後試験的な実験を行うことで、視線移動、滞留時間等のデータ取得確認作業を行った。また、関連する観光、マーケティング、視線追跡に係る関連文献の収集、調査を行った。 しかしながら、観光に関連する画像群の収集、それを実際にSD法によるアンケートにて感性に応じてグループ化する作業進捗が年度をまたいでおり、若干の遅れが生じている。しかしながら、実際の画像における色彩の特徴抽出や、アイトラッキングの稼働や実験データの取得環境構築においては、当初の計画より前倒しで進めていることができているため、全体的な研究遂行には特に問題はない。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、当初の研究計画スケジュールに則り、各地の観光地、景勝地の画像群を用いてアンケートを実施しSD法により感性グループ化する。感性によりグループ化した画像の、画像色彩データ分析、視線行動分析を行い、色彩データと視線行動動の相関、分布を統計的に明らかにする予定である。観光、景観画像における潜在的な印象や興味を、SD法をベースに感性に応じて分類し、それらの画像に対して、画像の実際の色彩データである色相、彩度、明度空間分布やヒストグラム、画像輪郭抽出による特徴抽出と、人間の実際の行動的分析であるアイトラッキング(視線行動追跡)システムによる視線移動、滞留時間分布を調査する。それぞれの感性によりグループ化された観光画像群は、色彩と視線行動との間にどのような特徴や相関があるのか、何をどのように見ているか、潜在的、主観的な興味そのものを定量化「見える化」する。
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