Project/Area Number |
23K11662
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 80020:Tourism studies-related
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
松下 慶太 関西大学, 社会学部, 教授 (80422913)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2026: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | デジタルノマド / ワーケーション / 関係人口 / ソーシャルデザイン / モバイルメディア |
Outline of Research at the Start |
本研究はさまざまな場所からモバイルPCなどで仕事を行うデジタルノマドの行うワーケーション(ワーク:workとバケーション:vacationの融合)が観光地域づくりに与えるインパクトを明らかにする。 ポルトガルのマデイラ島、石垣島、鳥取をフィールドに関係人口創出や地方創生との結びつき、地方・企業による主導などを特徴とする日本型ワーケーションとデジタルノマドについて(1)類型化・モデル化、(2)国際比較による検証、(3)ソーシャルメディア分析、を行い、人・場所・文化それぞれの関係性を明らかにし、日本型ワーケーションへのデジタルノマド誘致に向けたアプローチと課題を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年6月にメルボルンで開催された国際社会学会(ISA)にて観光、働き方、モビリティなどに関するセッションに参加し、新しい観光・働き方およびデジタルノマドについての知見のアップデートや研究者ネットワーク形成を行った。ここで形成された国際ネットワークは今後デジタルノマドのグローバルな文脈での研究成果へとつながる基盤になる。 2023年10月から12月にかけて福岡、岩手、また2024年2月から3月にかけて宮崎、大阪、バリ島にてコワーキングスペースなどを中心にフィールドワークおよびデジタルノマド、受け入れ自治体関係者へのインタビューを行った。コロナ禍以降のデジタルノマドのワークスタイル、ライフスタイルを明らかにした上で日本においてはこれまでのワーケーションとどのような共通点・相違点があり、受け入れ体制を整えていくのか、今後の動きを含めて情報を収集した。 これらのデータを用い英語査読論文「Social problem-solving workation through collaboration between local regions and urban companies: The case of Kamaishi in Japan」(Frontiers in Sustainable Tourism)を掲載し、日本におけるワーケーションの受け入れ体制と課題を指摘し、今後の研究の出発点となった。 また社会への知見還元として2024年3月にグローバルデジタルノマドと日本を繋ぎ、働く場所にとらわれない「新たなライフスタイル」の世界的な実現を目指すプロジェクト「デジタルノマド&ワーケーションラボ」にファウンダーとして参画し、デジタルノマドについての記事を執筆した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
英語査読論文や社会への知見還元については当初の予定よりも早く成果を上げることができた。また関連自治体との連携から福岡、宮崎、岩手、大阪などで予想以上に早く多くのデータを収集することができたことで研究は順調に推移している。 一方で急激な円安の影響から当初予定していた海外(ポルトガル・マデイラ島)でのフィールドワークの期間や時期を再検討することが必要になったが、今後の年度計画のなかで調整できる範囲であると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
急激な円安の影響から当初予定していた海外(ポルトガル・マデイラ島)でのフィールドワークや国際学会発表の期間や時期を再検討しながら、ネットワークや連携を進めることができた日本の各地域やバリ島での調査からのデータも用い、当初の予定通りに研究を進めていく。
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