旅行促進のための虚弱高齢者用バーチャル観光ツアーシステムの開発と心理的影響
Project/Area Number |
23K11668
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 80020:Tourism studies-related
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Research Institution | Hokuriku Gakuin University |
Principal Investigator |
沢田 史子 北陸学院大学, 社会学部(社会学科), 教授 (20456429)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松尾 藍 北陸学院大学, 人間総合学部(社会学科), 講師 (50737492)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 観光行動力 / フレイル高齢者 / バーチャル観光ツアーシステム / 心理学的距離 / 観光動機 / 高齢者 / フレイル / バーチャル観光システム |
Outline of Research at the Start |
研究代表者らがこれまでに開発した観光行動力の導出方法と、知覚された距離に関する心理学研究の知見を基盤とし、フレイル・プレフレイル高齢者を対象としたバーチャル観光ツアーシステムを開発し、観光行動力を導出する。さらに、これらの高齢者がバーチャル観光ツアーに参加することと、自身の観光行動力を把握することが、観光旅行に対する心理学的距離を短くし出掛ける動機付けとなるかを明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は「観光行動力導出による高齢者の旅行促進に関する研究」(科学研究費補助金基盤研究(C)、2019~2022年度)(以下、「観光行動力導出研究」)を基盤としている。本研究では、報告者がこれまでに開発した観光行動力の導出方法と、知覚された距離に関する心理学研究の知見を基に、フレイル・プレフレイル高齢者を対象としたバーチャル観光ツアーシステムを開発し、観光行動力を導出する。さらに、これらの高齢者がバーチャル観光ツアーに参加することと、自身の観光行動力を把握することが、観光旅行に対する心理学的距離を短くし出掛ける動機付けとなるかを明らかにする。そして、フレイル・プレフレイル高齢者の国内旅行を増加させるための方向性を示すことを目的としている。 2023年度は室内で兼六園のガイドツアーを体験できるバーチャル観光ツアーシステムを開発した。室内環境の4箇所にプロジェクターを設置し、兼六園で予め撮影したガイドによる案内動画をスクリーンに投影した。このシステムを、「観光行動力導出研究」において兼六園の3回のツアーに参加した被験者2名に体験してもらい、兼六園での実際のツアーデータと比較した。客観的指標(心拍数・活動量・歩数)は同程度になるよう、スクリーン間の歩く速度と回数を決定した。兼六園でのツアーでは、短いコースにおいて主観的疲労度が低くなっているケースが多かった。観葉植物や花を配置することによって、屋内においても癒し効果が得られるよう調整した。結果として、「観光行動力導出研究」で導出した観光行動力と開発したバーチャル観光ツアーシステムにおける観光行動力が同程度であることを確認した。このシステム開発により、フレイル・プレフレイル高齢者が安心・安全に実験ツアーに参加できることが可能となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
「フレイル・プレフレイル高齢者向けバーチャル観光ツアーシステムの開発」が予定通り完成したため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、開発したバーチャル観光ツアーシステムを用いて、フレイル・プレフレイル高齢者の観光行動力を導出する。被験者に対し対面で資料と口頭により説明する。バーチャル観光ツアーへの参加と自身の観光行動力を理解・把握することによって、観光旅行に対する心理学的距離の変化と旅行へのモチベーションの変化についてインタビューなど質的調査により明らかにする。
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Report
(1 results)
Research Products
(10 results)
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[Presentation] Relationship Between Supervisor Feedback and Subordinate Burnout: The Mediating Role of Workplace Loneliness - Analysis of the Process of Loneliness and Isolation in the Workplace (15)2023
Author(s)
Momotani, H., Nakamura, J., Matsuo, A., Ono, H., Sekiya, D., & Matsui, Y.
Organizer
Joint Congress of ICOH-WOPS and APA-PFAW 2023
Related Report
Int'l Joint Research
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[Book] DX時代の観光と社会2024
Author(s)
沢田史子, 小越咲子, 伴浩美 , 大薮多可志
Total Pages
206
Publisher
近代科学社Digital
ISBN
9784764906877
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