Project/Area Number |
23K11778
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 90020:Library and information science, humanistic and social informatics-related
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Research Institution | Kyoto Tachibana University |
Principal Investigator |
嶋田 学 京都橘大学, 文学部, 教授 (50847754)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 公共図書館 / 図書館友の会 / 住民協働 / 地方自治 / 住民自治 / 社会的共通資本 / 社会関係資本 / 社会教育 / コミュニティ形成 |
Outline of Research at the Start |
住民との協働による政策形成や運営実態を解明するとともに,図書館における住民協働の有効性を検討するため、以下のような研究課題を設定し研究を進める。 1.公共図書館では,住民との協働による政策形成や運営活動はどの程度行われているか。2.公共図書館での協働の主体や形態,協働事案が影響を及ぼす範囲はどのようなものか。3.住民,地域コミュニティと図書館は,どのようなチャネルを通して意思疎通を行い,相 互理解を踏まえた連携や協働を行っているのか。4.住民,地域コミュニティと図書館による協働にはどのような類型が存在するのか。5.協働が活発な事案にはどのような背景や関係性が存在し,その財源調達を図っているか。
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Outline of Annual Research Achievements |
〇研究環境整備 2023年度は,研究に必要な資料,情報,物品等の調達を行った。まず,全国の「図書館友の会」等への質問紙調査を実施するために全国の図書館名簿の入手を行った。また,調査票送付のための封筒の製作,「図書館友の会」と図書館に関連した文献の追加調達等を行った。 〇調査内容の精査 先行研究において「図書館友の会」等の調査でどのような質問がなされていたかを確認した。さらに,「図書館友の会」等の活動の諸相や図書館との協力関係の内実を調査した文献を改めて確認し,調査質問としてどのようなアプローチがあり,またどういった視点が十分ではなかったかを確認し,質問紙調査の内容精査を実施した。また,「図書館友の会」として活動歴が長く,図書館との活発な協働関係を維持している先進地を訪問し,インタビュー調査の予備調査を実施した。 〇調査方法の試行 今回の調査では,調査依頼状と質問紙は紙ベースで製作し郵送で全国の基礎自治体図書館に送付し,回答はMicrosoft社の「Forms」により入力,送信をお願いすることを想定して調査スキームを設計した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画では,1年目に実施予定であったが,質問調査内容を精査する中で,図書館と住民の「協働」という内実を明らかにするために,質問内容や質問言説についてもう一歩踏み込んだ調査と検討が必要との判断をするに至り,関連文献の追加調査や実践事例の現地に赴いての予備的調査を行う中で,深めるべき調査要点が整理されてきた。このような補足的調査を経て,2024年度から精度の高い質問紙調査が実施できる目途が立った。 2024年度から調査の実施を行うための消耗品の調達やソフトウェア等の調整,テスト,予備的調査等が完了できた。
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Strategy for Future Research Activity |
〇2024年度(2年目) 2024年度は,6月1日を開始日として,質問紙調査を実施できる準備を整える。6月30日を締め切りとして各図書館に質問紙調査への回答フォームを送信頂き,7月より調査データの整理を行いたい。上半期に質問紙調査の概要をまとめ,主要事例15件を抽出したい。 下半期は,主要事例のいくつかの自治体図書館,および「図書館友の会」等の協働関係にある住民グルーブへのインタビュー調査を実施したい。インタビューをトランスクリプションとしてデータ化し,質的調査のためのデータとして整理する。 〇2025年度(3年目) 研究計画の通りであるが,インタビュー調査の内容を分析し,図書館とじゅうみんの協働の事態を解明する。また,その特徴を類型化し,それぞれの活動実態の背景にどのような要素が環境として存在しているのかについて詳細を探求する。
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