Project/Area Number |
23K11917
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 90140:Medical technology assessment-related
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
三浦 真澄 鳥取大学, 医学部附属病院, 講師 (30406524)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
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Keywords | 気道管理 / 気管挿管 / 喉頭鏡 |
Outline of Research at the Start |
新生児への気管挿管は、新生児蘇生、新生児集中治療において生命を維持するために必須の手技であるが、挿管困難、低酸素血症などの合併症を起こさず完遂する方法は確立されていない。近年既存の直視下喉頭鏡に加え、ビデオ喉頭鏡が普及してきたが、未だ問題の解決には至っていない。 当研究室では、解剖学的特徴に着目した新たな喉頭鏡の研究中である。本研究では、直視下喉頭鏡と画像認識サポート機能付きビデオ喉頭鏡を相互にベンチマーク対象とすることでより早く、安全に気管挿管する方法の確立を目指す。本研究により、経験が乏しい医療者であっても新生児の気管挿管を安全かつ確実に行える喉頭鏡の開発につなぐことが期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
新生児への気管挿管は、新生児医療において生命維持に必須の手技であるが、気管挿管困難、低酸素血症などの合併症を起こさず完遂する方法は確立されていない。近年既存の直視下喉頭鏡に加え、ビデオ喉頭鏡が普及してきたが、未だ問題を完全に解決するには至っていない。新生児は、舌が口腔内容積に対して大きいという解剖学的問題、機能的残気量が少ないため容易に低酸素血症となる生理学的問題が認識されている。さらに先進国では少子化や世界的な労働時間短縮とリスク回避により医療者、特に若手の経験不足は深刻化している。そこで、解剖学的、生理学的問題を解決する機能を備え、経験に乏しい医療者でも安全かつ確実に気管挿管ができる新たな喉頭鏡の開発が必要であると考えた。本研究計画書提出から採択・研究開始までに時間経過があったため、まず市場に出ている類似の喉頭鏡技術と既存特許の状況を理解するため、知財についての検討を実施した。この検討を通じて、我々が保有している特許技術の現在の位置とその優位性を確認することができた。この情報は、研究方向性を再評価できたという点で非常に価値があった。また、特許の競合状況を明確に把握することで、将来のリスクを回避し、研究開発の方向性を明確化するのに役立った。これにより、プロジェクトの進行にはさらなる時間が必要となったが、より戦略的なアプローチが可能となり、今後より良い研究・開発へとつながる見込みである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究計画書が提出されてから採択・研究開始に至るまでに時間が経過していたため、初めに市場に出ていた類似の喉頭鏡技術と既存特許の状況を把握するための知財についての検討を行った。この検討により、我々が保有している特許技術の現在の位置とその優位性を確認できた。この情報は、研究の方向性を再評価する上で非常に価値があるものであった。結果として、プロジェクトの進行にさらなる時間が必要となったが、これは有益であったと考えられる。次に、進捗に影響を与えたのは、研究・開発中の直視下喉頭鏡の強度問題である。初期に使用したモックの強度が不十分であったため、高強度樹脂への変更が必要となった。これにより、新しい材料の検討に追加の時間が必要となった。さらに、予定されていなかった研究代表者の異動も進捗に影響を及ぼした。次年度に研究代表者が別施設へ異動することが決定したため、その準備にも時間を割かれた。これらの複合的な要因により、研究は計画よりも遅れが生じたが、これらの課題に対処し、研究を前進させるための措置を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究の遅れを取り戻すための準備が整ったことから、計画通りにプロジェクトを前進させることを目指す。また次年度中の別施設への異動後は、速やかに研究環境を整備し、本研究を進めていく。
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