Project/Area Number |
23K11941
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 90140:Medical technology assessment-related
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
伊藤 英道 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 准教授 (40410138)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2026: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | 脳血管内治療 / 橈骨動脈アプローチ / トレーニングシステム |
Outline of Research at the Start |
脳領域におけるカテーテル治療の安全性を高めるための研究である. カテーテル治療の先鞭である循環器領域では橈骨動脈アプローチが一般的である. これは刺入部合併症の反省をもとに長い年月をかけて確立された手技で優れた臨床効果が既に報告されている. 一方, 脳カテーテル領域ではいまだに大腿動脈アプローチが一般的で, 橈骨動脈アプローチの普及率は低い. そこで本研究では, 1. 人工血管モデルを用いて橈骨動脈アプローチにおけるマイクロカテーテルの安全性及び操作性の観点から有益性を科学的に明らかにし, 2. 学会を通じて安全で確実な手技を習得するトレーニングシステムの確立を行う.
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Outline of Annual Research Achievements |
橈骨動脈アプローチによる脳カテーテル手技の安全性評価のため、臨床結果を集計した。対象は脳動脈瘤および頚部内頚動脈狭窄症としている。結果として、術者間、使用するデバイス、大動脈弓部における腕頭動脈あるいは鎖骨下動脈と対象血管の分岐角度に関係なく手技的成功率は高く、また臨床結果においても特記すべき事項は生じていなかった。左右のアプローチ別による評価では、左アプローチに術後拡散強調画像の陽性率が有意差を持って低いことが示された。また、局所麻酔科手術と全身麻酔下手術で橈骨動脈攣縮の発生率に差があり、局所麻酔科手術でやや高い傾向があった。また、第5回経橈骨動脈脳血管内治療研究会において全国アンケート調査を行い、橈骨動脈アプローチの実施状況を確認した。普及率は未だ高いものではなく、経大腿動脈アプローチが標準手技となっていた。しかし研究会への参加人数を勘案すると、経橈骨動脈アプローチの普及率は徐々に高まっており、その安全性を担保すべく、研究会開催時に技術研修会を併催し、その普及に寄与している。さらに2024年秋の日本脳血管内治療学会において経橈骨動脈脳血管内治療研究会世話人による技術研修会の開催も決まり、普及の機運が到来していると感じている。研究責任者は来年の研究会の会長であり、引き続き全国アンケートによる評価を予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
臨床データもほぼまとまっており、日本脳血管内治療学会での発表、および英文誌の論文投稿を準備している。トレーニングシステムの開発においても前出の日本脳血管内治療学会での技術研修会も予定されており、概ね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
蓄積したデータをもとに2025年春に国際学会発表を検討している。また、今年4月より新しい橈骨動脈アプローチ専用のカテーテルが発売された。当施設においても積極的に使用しており、その安全性と有効性を感じている。更なる安全で低侵襲な経橈骨動脈アプローチ開発のため、新規デバイスについてもデータ収集する必要性を感じている。
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