Project/Area Number |
23K11959
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 90150:Medical assistive technology-related
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital and Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
河合 恒 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 専門副部長 (50339727)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2026: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 日常生活歩行速度 / フレイル / GPS / 加速度計 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、日常生活において歩行速度を測定するスマートフォンアプリまたは加速度センサを使用して、地域高齢者のコホート、高齢者診療科フレイル患者コホートの2つのフィールドでデータ収集を行い、日常生活における歩行速度の代表値や変動パターンとフレイル(虚弱)、慢性疾患、要介護、認知機能低下などの健康状態との関係を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
歩行速度は死亡、生活機能障害などの健康アウトカムに関係する重要な指標であるが、日常生活歩行速度(Daily life walking speed: DWS)に関する研究は極めて限られている。近年、スマートフォンや加速度センサなど、DWSを測定できるデバイスが普及してきたが、DWSの定義や、健康モニタリングへの活用方法は確立されていない。特にフレイル高齢者を対象としたエビデンスは極めて不足している。本研究では、スマートフォン内蔵GPSによる歩行計測アプリおよび加速度センサを使用して、地域高齢者のコホート、フレイル患者コホートで、DWSのデータ収集を行い、DWSの代表値や変動パターンとフレイルなどの健康状態との関係を明らかにする。 研究計画1年目の2023年度は、地域高齢者コホート、フレイル外来患者からスマートウォッチ、アンクルバンド型加速度計によるライフログデータ収集研究の対象者を募り、地域高齢者コホート約1000名、フレイル外来約130名にアンクルバンド型加速度計を配布、スマートフォン利用者には歩行計測アプリを配布した。 また、民間企業のサービスに歩行計測スマートフォンアプリを実装し収集したデータからDWSの長期的変化を分析した。2020年8月~2022年12月の期間のDWSデータの推移と基本チェックリストによるフレイルとの関係を分析した。分析対象者はDWSを1日以上測定できた180名であった。健常群67名、プレフレイル・フレイル群113名の最初の3か月のDWSの平均はそれぞれ1.27m/s、1.24m/sで、群、時間の主効果、交互作用はいずれも統計的に有意ではなく、DWSは期間を通して維持されていた。アプリの継続使用が歩行能力の維持をもたらした可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通り、地域高齢者コホート、フレイル外来において対象者のリクルートを行い、アンクルバンド型加速度計、スマートフォンアプリを配布し、データ収集を行えている。これらのコホートでは年1回の追跡調査でフレイル関連指標を収集予定であり、2023年度は計画通り会場調査を行って指標の収集を完了した。 一方で、データ分析については、計画上は横断分析に着手することになっていたが、DWSデータの確認、クリーニングが遅れており、ライフログデータによる成果発表はやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
地域高齢者コホート、フレイル外来患者において収集したアンクルバンド型加速度計とスマートフォンGPSによるDWSデータを分析する。屋内、屋外のDWSの性質を検討した上で、これらのそれぞれ、または組み合わせることでどの程度フレイルの判別が可能かをロジスティック回帰分析、Receiver Operating Curve分析にて横断的に検討する。 追跡の会場調査を行い、日本版Cardiovascular Health Study基準のフレイル指標、基本チェックリスト、認知機能検査、慢性疾患や要介護の調査を行い、身体的フレイル、基本チェックリストによるフレイル、認知機能低下などのアウトカムデータを収集し、DWSとの関係を縦断的に分析する。
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