Project/Area Number |
23K11963
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 90150:Medical assistive technology-related
|
Research Institution | Chiba Prefectural University of Health Sciences |
Principal Investigator |
藤田 佳男 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (40584206)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 弥彦 城西国際大学, 福祉総合学部, 教授 (80609917)
澤田 辰徳 東京工科大学, 医療保健学部, 教授 (70434529)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
|
Keywords | 自転車 / 高齢者 / 認知機能 / 運動機能 / 自動車 / 適性 / 運転中止 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、高齢者の安全で健康的な地域生活の維持を目的として、移動手段として自転車を利用する者に対して、自身の適性を的確に把握し、その能力に応じた利用手段を選択するための納得度の高い指導プログラムを構築するものである。そのために、高齢者の認知機能や身体機能および自転車や自家用車の利用実態をつかみ、適切な指標や評価内容の示したうえで分かりやすい指導プログラムを作成し、試用を行った上でより効果的なプログラムの作成を行うものである。
|
Outline of Annual Research Achievements |
1年目は、本研究の第一の問いである高齢自転車利用者の利用実態を掴むことを目的として、利用者の認知機能、運動機能、身体機能の実態像をつかむために、公共交通機関が従事しつた地域に在住する高齢者27名を対象として自転車利用の状況、認知機能(MoCA-J,トレイルメーキングテスト)および運動機能(握力、長坐位体前屈、開眼片足立ち)、有効視野(VFIT)、QOL(WHOQOL)などを調べた。その結果、自転車を利用している者15名はとそうでない者12名と比して、有効視野成績が有意に低く(p<0.05)、注意機能を中心とした認知機能も低い傾向であった。運動機能については有意ではないものの自転車利用者の柔軟性がやや高い傾向にあった。QOLについてはいずれも有意ではなかったものの、自転車利用者の方が身体健康状態のQOLに高い傾向が認められた。これらの結果から、自転車利用者はそうでない者に比べて多くの機能が低い可能性があった。しかし、自転車を利用していない者の中には自家用車利用が中心の者、運転免許を取得経験がなく公共交通機関を利用している者などが含まれ、自転車利用者の中にも自家用車も相応の頻度で利用する者もいたため、一概に自転車の利用有無で比較することにも問題があることが分かった。そこでさらに研究を推進するため対象者数を増やし、交通手段の利用実態についてより詳細な分析を行う方針とした。本研究は所属先の倫理審査機関の承認を経て実施された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1年目は、本研究の主目的である高齢自転車利用者の実態を掴むための調査を行い調査の流れを作ることが出来た。また現状でのまとめた結果を日本交通心理学会第88回大会に発表した。しかし都市部生活者の自転車利用者およびそうでない者の移動手段の実態は多様であり、単に利用の有無だけでは十分な分析ができない可能性があることも明らかになった。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は、実態調査に用いるデータをさらに増やし50名の自転車利用者を対象とすることを目指して実験を行う。また移動手段について、より詳細な分析ができるようにの調査用紙の修正を行う。加えて現状の結果を踏まえて介入研究に資する教材の制作や、効果的な介入方法についても検討を行う。
|