Project/Area Number |
23K11989
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 90150:Medical assistive technology-related
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Research Institution | Teikyo University of Science & Technology |
Principal Investigator |
竹嶋 理恵 帝京科学大学, 医療科学部, 准教授 (80534130)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
澤田 有希 帝京科学大学, 医療科学部, 講師 (40747995)
硯川 潤 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所 福祉機器開発部, 研究室長 (50571577)
門馬 博 杏林大学, 保健学部, 講師 (60583680)
原田 祐輔 杏林大学, 保健学部, 講師 (60611001)
近藤 知子 杏林大学, 保健学部, 教授 (90274084)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2026: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | 福祉機器 / 支援技術 / ハンドル形電動車椅子 / 高齢者 / 移動 / 操作ログ / 評価ツール / 訓練プログラム / 電動車椅子 / 支援機器 / 地域内移動 / シニアカー |
Outline of Research at the Start |
高齢者を中心に利用されるシニアカーは,関連する事故が多いことが問題となっている.他の車椅子と比較して,導入にリハビリテーション専門職が関わらないことが多く,訓練プログラムは確立されていない.本研究は,対象者に合わせてカスタマイズできる訓練プログラムの開発を目的とする.ドライブレコーダで操作ログを収集・評価し,走行環境と操作傾向に合わせて必要な訓練をスマートフォンの画面に提示させる.プログラムにはリハビリテーション専門職の視点を取り入れる.生活環境でシニアカーを操作したデータから,支援者が必要な訓練を確認し,簡易かつ効率的に安全な利用を指導できるか,試験運用を通して訓練効果と有用性を検証する.
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、シニアカー利用者の使用環境と操作傾向に合わせてカスタマイズできる訓練プログラムを実装したアプリケーションを開発することである。 R5年度は、操作傾向の分類指標構築のために、ドライブレコーダを実装したシニアカーで、屋内外のテストコースにおいて、健常者を対象とした走行データ(操作ログ、操作時の顔の向き、走行の様子を撮影した動画、走行体験に関するインタビューデータ)を収集した。 走行データ収集に向けて、車体に設置したレコーダとスマートフォンのカメラで操作ログと操作者の顔の向きのデータを収集できるよう、これまでの調査で我々が開発したドライブレコーダを改良した。さらにこれまでの調査結果に基づいて、直進と右左折、切り返し、車庫入れ、狭路通過を含む屋内テストコースと、直進、右左折、信号のある交差点、信号のない交差点、歩道の切り下げ、街路樹や植栽、点字ブロック、凹凸のある路面などを含む独自の屋外テストコースを開発した。 収集した屋内外のテストコース走行データについて、操作ログの時系列データの定量分析を行い、屋外テストコースにおいても屋内テストコースと同様、被験者によって異なる操作傾向が見られることが明らかになった。また、走行時の顔の向きの変化の定量分析より、操作の慎重さと関連する可能性が示唆された。走行時の動画データと走行後のアンケート結果からは、屋外をシニアカーで安全に走行するためには、シニアカーの操作技能のみならず、歩行者や自転車など周囲の環境に注意を払う能力が重要であることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
R5年度は、当初の予定通り、操作傾向の分類指標構築のために、ドライブレコーダを実装したシニアカーで、屋内外のテストコースにおいて、健常者を対象とした走行データを収集することができた。 収集した屋内外のテストコース走行データについて、操作ログの時系列データの定量分析を行い、屋外テストコースにおいても屋内テストコースと同様、被験者によって異なる操作傾向が見られることが明らかになった。また、走行時の顔の向きの変化の定量分析より、操作の慎重さと関連する可能性が示唆された。さらに、走行時の動画データと走行後のアンケート結果からは、屋外をシニアカーで安全に走行するためには、シニアカーの操作技能のみならず、歩行者や自転車など周囲の環境に注意を払う能力が重要であることが示唆された。
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Strategy for Future Research Activity |
シニアカーを安全に操作するために必要な訓練項目を提示するには、操作者の顔や体の動き、周囲の環境に注意を払う認知技能を含めた評価が必要である可能性が示唆されたことから、R6年度は使用環境と操作技能、操作者の顔や体の動き、認知技能とログデータの関係を改めて調査し、走行データに合わせた訓練項目案を作成する. R7年度はログデータを基に操作傾向と訓練項目を提示できるプログラムを構築し、試験走行により開発した訓練プログラムの妥当性を検証する。 R8年度はシニアカー新規利用者を対象に訓練プログラムの効果を検証し、幅広い支援者が活用できるようマニュアルを作成する。
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