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古代インドの食生活とブドウ

Research Project

Project/Area Number 23K12018
Research Category

Grant-in-Aid for Early-Career Scientists

Allocation TypeMulti-year Fund
Review Section Basic Section 01020:Chinese philosophy, Indian philosophy and Buddhist philosophy-related
Research InstitutionRyukoku University

Principal Investigator

西山 綾瀬 (井上綾瀬)  龍谷大学, 公私立大学の部局等, 研究員 (10838527)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2027-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Keywords仏教文化 / 食生活 / ぶどう / 砂糖 / 律 / ブドウ / 古代インド / 比丘
Outline of Research at the Start

仏教出家者の食生活の規則集の内容を踏まえ,古代の流通や医学の知見を加えて,仏教出家者の食事内容に迫ることと主眼としている.「カレー,及び,インド国内でのブドウ製品」に焦点を当て,当時使用されたスパイスや調味料を諸律文献から同定し,再現することを目的としている.ブドウの栽培地とテキストの使用地域の関係,古代インド仏教出家者のブドウの理解など,現行の研究とともにその新たな展開として探究する.本課題の主眼である「ブドウ」は世界各地で栽培されている.古代インドに輸出をしていたと思われる地域は,ガンダーラの近郊になろう.古代から使用されるスパイスなどと合わせて中国及びインドにおいて現地調査を行う.

Outline of Annual Research Achievements

本研究では,諸律文献に散見される薬(現代では,スパイス)を使用し,古代インドの料理を再現し,仏教修行者の食生活について再現することが目的である.
『パーリ律』薬ケン度を仮の基軸として,『四分律』『五分律』『根本説一切有部毘奈耶薬事』『十誦律』『摩訶僧祇律』に示される薬,食品,調味料について精査する.本年は,インドに於いて,ブドウ栽培について調査した.ブドウは,古代においてもヨーロッパを含むシルクロード全体で知られた存在であるが,インド国内での状況に不明な点が残っている.現在のインドでは,高温湿潤な環境でもブドウが育つように化学肥料や防虫剤が使用されている.経済成長が著しく本年度の調査では在来種のブドウは見つけられなかった.今後も引き続き,湿潤で暑い気候である古代インド国内での栽培状況をテキストと現地調査から明らかにしていく.
「薬ケン度」から拾うことができる古代インド仏教教団の食事に関係する生活実態の解明については,美術作例を集めることで進めた.ただし,律文献については,明確な年代がわからないため,紀元前5世紀以降を範囲とし,漢人仏教僧の法顕,玄奘,義浄らによる年代のわかるインド旅行記に残る食文化についての情報までを本研究に取り入れる.特に砂糖については,農学や家政,歴史の諸分野でも最初期の砂糖については不明とされており,古代インドで知られた数種類の砂糖を再現できれば仏教学以外の分野にも貢献することになる.仏典には多くの物語が含まれ,現実とファンタージーの境目が曖昧である.今後も植物の生育地域をもとに各律文献が使用された地域を絞り込んでいく.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

本研究では,特に植物の生育地域をもとに各律文献が使用された地域を絞り込んでいくことを主眼においている.2023年度は,中国新疆地域へ安全に入れないと判断したため,ブドウの生育地域のフィールド調査が滞った.インドへは安全に渡航できる状況があったため,インド国内におけるブドウの栽培状況を調査した.インドでは,美術作例から生活用具の使用例やサイズを比較するなど順調に進んだ.

Strategy for Future Research Activity

テキスト研究は,『パーリ律』『四分律』『五分律』『根本説一切有部毘奈耶薬事』『十誦律』『摩訶僧祇律』に示される薬,食品,調味料について引き続き,種類,使用法,調理法,入手ルートなどを調査することで,古代インドの食生活を明らかにしていく.
フィールドワークでは,安全に渡航できることを念頭に,南インド地域,特に東インドや,北西インドなど仏教が興隆した地域を中心に美術作例や環境に適した原種に近い農作物などを調査する.2023度の調査では在来種のブドウは見つけられなかったため,今後も引き続き,湿潤で暑い気候である古代インド国内での栽培状況をテキストと現地調査から明らかにしていく.
砂糖については,インドだけでは古代の精製法が調査しきれないので,他の方法も探ることとする.具体的には,和三盆など日本に残る伝統的な精製や,サトウキビではなくナツメヤシを使用する他の南アジアで使用される砂糖も研究対象とする.

Report

(1 results)
  • 2023 Research-status Report

URL: 

Published: 2023-04-13   Modified: 2024-12-25  

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