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Research on learning through boundary crossing in Japanese language education at the university

Research Project

Project/Area Number 23K12223
Research Category

Grant-in-Aid for Early-Career Scientists

Allocation TypeMulti-year Fund
Review Section Basic Section 02090:Japanese language education-related
Research InstitutionRitsumeikan Asia Pacific University

Principal Investigator

大原 哲史  立命館アジア太平洋大学, 言語教育センター, 講師 (50906675)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Keywords越境的学習 / SALC / 水平的学習 / 自律・主体的な言語学習 / エージェンシー / 日本語教育
Outline of Research at the Start

本研究では、日本の大学で留学生が日本語の授業とSelf-Access Learning Center (SALC:自律的な言語学習をサポートするための施設) という学内の異なる学びの文脈を行き来しながら、どのように日本語学習に取り組んでいるのかを分析・考察する。留学生は授業やSALCといった学内の複数の活動を横断し、活動の文脈間に表れる知識、ルール、役割などの差異や矛盾を調整しながら日本語を学習している。そこで本研究では、留学生が授業とSALCを行き来することでどのような学びがあるのかという実態を把握し、大学の日本語教育におけるSALCのような言語学習のサポートの役割を提案することをめざす。

Outline of Annual Research Achievements

この研究では、日本の大学で学生が言語授業と授業外で自律的に言語学習を進めていくサポートをするための大学の施設である「Self-Access Learning Center(SALC:言語自主学習センター)」を行き来することで、何をどのように学んでいるのかをエージェンシーという概念をもとに考察することを目的とした。データとして、学生が書いたSALCと言語の授業に焦点を当てた大学での言語学習についてのナラティブとその後に実施したインタビューを分析した。大学への入学当初、学生は英語と日本語が「完璧に」でき、英語圏の大学に交換留学に行って、国際的に活躍できる人材になるという大学における理想的な学生像を自分も追わなくてはいけないと思っていた。そのため、テストの点数を上げることや理想的な母語話者のように言語を話すという目標を持って言語の授業に取り組んでいた。しかし、様々な言語を使いながらコミュニケーションをしたり、自分の学習を主導していくことが強調されているSALCに行くことにより、今までは良くないと考えていた日本語と英語(それ以外の言語も)を混ぜて話すことを、決して悪いことではないと捉え直した。それにより、様々な学生や教員と能動的にコミュニケーションが取れるようになり、良い人間関係が構築できた。そして、多様な言語学習や言語使用の視点が得られたことにより、大学における理想的な学生像とは違う、自分が大学生活で本当にやりたいことを主体的に考えることができるようになった。学生は今までニュートラル、またはネガティブだった経験を他者との対話を通して捉え直し、そこから現れた概念を媒介手段として使うことで、自分の直面している状況を変えることができることがわかった。授業とSALCの境界を行き来することにより、状況を変えたり、問題を解決したりするための「変革的エージェンシー」を発揮できたと言える。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

2023年度は、主にデータ収集をする期間としていた。概ね予定通り、学生からのデータ収集は進んでいる。「調査1」としていたアンケートとそのフォローアップインタビューに関しては、アンケートは終わっているが、フォローアップインタビューは実施中である。また、「調査2」としていたオートバイオグラフィとフォローアップインタビューは予定していた人数分のデータ収集は終わった。また、2022年度までに行ってきた関連した予備研究の結果をまとめて発表する予定だったが、予定通りに2023年度に学会で発表することができた。

Strategy for Future Research Activity

2024年度は、データ分析と研究成果の発信を予定している。「調査1」としているアンケートとフォローアップインタビューを主とした調査は、フォローアップインタビューが継続中なので、まずはそれを2024年の前期で終わらせ、データ分析を進めていく予定である。「調査2」としているオートバイオグラフィを主とした調査は、データ収集は終わっているので、データ分析を進めていく予定である。「調査2」のデータを分析した結果は8月に開催される日本語教育に関する学会で発表する予定である。また、「調査1と「調査2」の研究結果をまとめて、10月に開催されるSelf-Access Learningに関する学会で発表するか、もしくは2024年度末に論文を執筆する予定である。

Report

(1 results)
  • 2023 Research-status Report
  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Presentation (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Presentation] Self-Access Learning Centerにおける学生の学びとエージェンシー (「教育活動を通して考える学びのエージェンシー:大学内外の言語活動の事例をもとに」というパネル・プレゼンテーションにおける一事例として発表)2023

    • Author(s)
      大原哲史
    • Organizer
      Biennial Conference of the Japanese Studies Association of Australia-International Conference of the Network for Translingual Japanese (JSAA-ICNTJ 2023)
    • Related Report
      2023 Research-status Report
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2023-04-13   Modified: 2024-12-25  

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