Project/Area Number |
23K12243
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 02100:Foreign language education-related
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
福田 晶子 東洋大学, 社会学部, 講師 (30960885)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2026: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 自己調整学習 / idiodynamic method / 自己効力感 / 学習方略 / 目標志向性 / 動機づけ / 複雑系理論 |
Outline of Research at the Start |
自己調整学習は,学習者が自らの行動や感情を調整しながら能動的に自分の学習に関与することであり,その具体的な方略は,どのような理由で学習をするのか,どれほど意欲があるかといった目標志向性や動機づけの影響を受ける。これらの要素は,学習者の個性や経験によって一定の傾向を示すと同時に,学習場面に応じてわずかな期間で変化しうる。本研究は,日本人大学生を対象とし,英語タスク遂行中に刻々と変化する短期的な動機づけ・自己調整学習方略を特定し,英語学習開始時から現在に至るまでの長期的な自己調整学習過程を目標志向別にモデリングする。これにより,英語学習における自己調整学習の複雑性やパターンの包括的な解明を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,日本人大学生を対象とし,英語学習における自己調整学習のパターンを複数のタイムスパンから解明するものである。具体的には複雑系理論の視点から,(1)言語タスク遂行中に刻々と変化する動機づけおよび自己調整学習方略のダイナミズムを可視化し,(2)英語学習開始時から現在に至るまでの自己調整学習過程を目標志向別にモデリングする。これにより,言語学習者の個人差から生じる学習過程の多様性と,言語学習者間に通じる自己調整の一貫したメカニズムの解明を目指すものである。 今年度は,上記(1)を解明するためのパイロット調査および本調査を実施した。16名の日本人大学生が参加し,ソロ・ペア・グループの3種類の形態で行われる言語タスクに取り組んだ。ソロ活動では,調査者による8つの簡単な質問に対して英語で応答することを求めた。ペア活動では,情報伝達タスクを設定し,異なる絵イラストを見ている学習者同士が口頭でできるだけ多くの違いを探すことを求めた。グループ活動は4名1組で意思決定タスクを用い,選択肢の中から旅行先の滞在ホテルを決めることを求めた。 本調査は,言語タスク遂行時の不安・自己効力感の特徴およびその瞬間的変化を特定するために,idiodynamic methodを用いてデータ収集が行われた。また,言語タスク活動後において,動機づけや情意を調整するための方略,その他の自己調整学習方略の特徴を明らかにするため刺激回想法によるインタビューを実施した。 学習者が言語タスクでどのような情意変化を経験し,自己調整学習方略を用いているのかを明らかにすることにより,学習者内の心理特性やその変化と,学習者間における相違点が特徴づけられ,上記(2)のモデリングに先立ち英語学習過程の多様性を確認することが可能となる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
自己調整学習過程の目標志向別モデリングに必要なQ methodologyのマテリアルが未完成であること,また,データ収集を長期休暇に実施したため研究協力者との日程調整が難航し,引き続き研究協力者を募集する必要があることが理由となる。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き研究協力者の言語タスクにおける情意・自己効力感の変化,および自己調整学習との関連を調査するとともに,今後は回想的再現モデリングの実施に向けた調査材料の準備を終え,データ収集を行っていく。また,今年度は国際学会を3件,国内学会を1件控えており,部分的に進展した研究成果の報告を順次行っていく。 調査補助として院生アルバイトの雇用が必要であったが,その雇用条件や手続き的課題により,調査者-研究協力者-院生アルバイト三者の都合を調整することが困難であった。そのため,今後は学期期間中に実施することを視野に入れて対応する計画である。
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