Project/Area Number |
23K12253
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 02100:Foreign language education-related
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Research Institution | Matsuyama University |
Principal Investigator |
望月 雄介 松山大学, 経済学部, 准教授 (40906757)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
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Keywords | 談話標識 / 中国語学習者 / 談話分析 / 談話教育 / 中国語教育 |
Outline of Research at the Start |
中国語学習者が母語話者の中国語を正確に理解しようとする際、あるいは自身の伝えたいことを中国語で表現する際、語彙知識や文法知識だけでは不十分である。本研究では、母語話者の使用頻度が高い談話標識を対象として、学習者が自身で談話標識を調べることができ、生きた中国語を習得できるような実用的なハンドブックの開発を目指す。学習者が使いやすいように、ハンドブックには各談話標識の談話上の機能、用法、語用論的情報を、ドラマや小説などの実例とともに記述する。また、話し言葉と書き言葉を網羅した新たなハンドブックの開発を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、中国語学習者が中国語母語話者の使用する談話標識を学べるような実用的なハンドブックの開発を目的とする。このハンドブックを開発するにあたっては、①掲載項目、②用法、③実例、④用法上の注意点などを決めていく必要がある。今年度は、談話標識を扱っている研究者数名を招き、研究代表者が準備したデータを基に、データセッションを開催した。そこで、学習者にとって実用的なハンドブックとはなにかについて議論を重ね、その後、具体的な談話標識を1つ1つ挙げ、その意味、用法、使用頻度などの検討を行った。データセッションの中では、多くの談話標識が挙げられ、中国語母語話者である研究者とともに掲載項目に関して議論し、その結果、ハンドブックに掲載する項目を絞ることができた。また、データセッションでは、掲載項目だけでなく、学習者のためになるように、用法はどの程度まで提示するのか、分析はどこまで深く記載するのか、どのような実例を掲載したらよいのか、学習者にとって興味が湧く実例とはどのようなものなのか、ハンドブックの掲載内容はどのようにデザインするのかなどについても検討を行った。 今年度は、データセッションで掲載することにした談話標識について、自然会話、ドラマ、アニメ、マンガ、小説、テレビ番組といった膨大なデータから例文を収集した。例文を収集することに時間がかかったが、例文の分析まで進んだ。今年度に関しては、語気詞や「我覚得」、「我看」といったフレーズから成る談話標識を中心に分析を進めた。これらの分析結果については論文としてまとめ、投稿する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
中国語母語話者が使用する談話標識について、中国語学習者が学べるような実用的なハンドブックを作成するには、中国語母語話者による自然会話をはじめ、ドラマのセリフや小説といった様々なデータを収集する必要がある。今年度は、ドラマ、アニメ、マンガ、小説、テレビ番組といったものから談話標識の例文を収集したが、データが膨大なため、時間がかかってしまった。例文収集に時間がかかっていることが、談話標識の分析に遅れが生じた理由の1つとなっている。また、ハンドブックに載せる談話標識の意味、用法、その談話標識が使われるコンテクストなどに関しては、中国語母語話者である研究者と1つ1つ討論、意見交換をする必要がある。今年度は中国大陸に行けなかったことも、研究の遂行に遅れが生じた理由の1つである。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度も続けて談話標識の例文を収集していく。話し言葉だけでなく、書き言葉の談話標識もハンドブックに掲載したいため、2024年度は自然会話、ドラマ、アニメ、マンガ、テレビ番組に限らず、小説、新聞、論文といった資料から書き言葉の談話標識例を収集する。今後は、収集した談話標識の例文を整理し、それぞれの用法や意味をまとめ、ハンドブックの形にしていく。ハンドブックにしていく段階で、実際に中国語学習者に使用してもらい、フィードバックを受けながら修正を重ねていく。必要であれば、追加で会話データを収集する。さらに、実際に中国大陸に行き、現地の研究者と意見交換をする。
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