Project/Area Number |
23K12257
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 02100:Foreign language education-related
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Research Institution | SHUNAN UNIVERSITY |
Principal Investigator |
西村 浩子 周南公立大学, 福祉情報学部, 講師 (40836219)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | 英語定型表現 / 授業内多読 / 英文ライティング / 非明示的学習 / 第二言語習得 / 授業内英語多読 / 英作文 |
Outline of Research at the Start |
英語定型表現 (formulaic sequence: FS)は、英語の半分以上を占め、全体処理される2語以上の決まり表現である(例:carry out)。FSを多く記憶することで、日本人英語学習者の課題である英語運用能力が高まることが期待されている。本研究は、初級英語学習者の日本人大学生が、1年間の授業内「多読」を通して、文脈に適した表現を習得し、さらにFSsを産出できるようになる示唆を得ることを目的とし、英文ライティングに産出されるFSsの変化、「多読」によるFS知識の定着の検証、産出語彙と受容語彙としてのFSsの関係、FS知識の定着によるライティング速度促進効果を検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、自然な英語表現への遭遇機会を増やすことができる多読が英語定型表現の非明示的学習に与える影響を学習者のライティングを通して検証することである。英語定型表現は、英語の半分以上を占め、言語処理負担の軽減、正確性・流暢性の促進、コミュニケーションの促進をもたらすとされているが、英語への遭遇頻度が限られる我が国でどのようにしたら習得できるのかは大きな課題である。そこで、本研究課題では、国内で遭遇頻度を増やすことを可能にする英語多読を採用し、①定型表現の定着、②産出語彙と受容語彙としての定型表現の関係、③定型表現の知識獲得によるライティング速度促進効果、の3つの検証を試みる。 初年度にあたる2023年度は、事前・事後テスト(手書きによるライティング)と授業内多読を実施した。事前テストは、第1回授業内で行い時間は20分とした。辞書などの使用は禁止した。第2回授業以降、前期・後期を通して28回の授業内で約20分間の多読を行った。読書記録は紙に手書きで記入させ、毎授業回収し、読書レベル、コメントなど適切に記入されているかを確認し、次回授業で返却、のサイクルを繰り返した。授業に持って行った本の中から選書して読むため、多読のルールから大きく逸れた進め方をする学生はおらず適切な多読学習を進行することができた。また、学期中に読む冊数と語数の目標を提示し、3回程度クラスメイトの読書の進捗をクラス全体で共有することによりモチベーションを維持するように心がけた。多読への興味を失わせることなく1年間の授業内多読を行うことができた。後期の最終授業内で、事後テストとして20分間のライティングを行い、初年度に予定していたデータは問題なく収集することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度は、事前・事後テストである英文ライティングのデータ収集と授業内での20分の多読を予定していた。授業内で教科書を進めながらの20分の多読時間の確保、学習者が20分間多読を継続する興味・集中力、欠席率、多読スタイルの変更が余儀なくされる状況(例:新型コロナウィルス感染症によるオンライン授業への移行)などが懸念材料であったが、大きな影響もなくデータ収集と多読の実施ができたため、「おおむね順調に進展している」とした。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、2023年度に収集したデータのテキストデータ化を行い、本研究課題が検討対象としている3点について統計的分析を実施する。分析に当たっては、さらに先行研究や文献調査を行う必要があると考える。研究成果の公表は来年度を予定しているが、間に合えば発表も検討したい。また、学会や研究会には積極的に参加し、他の研究者や研究者グループと情報交換・共有、交流を深め、自身の研究に生かしていきたい。
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