Project/Area Number |
23K12260
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 02100:Foreign language education-related
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Research Institution | Tokyo Future University |
Principal Investigator |
橋元 知子 東京未来大学, こども心理学部, 准教授 (50816238)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
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Keywords | 英語発話 / 幼児教育 / 動機づけ / 自己決定理論 / 応用言語学 / 第二言語習得 / 英語教育学 |
Outline of Research at the Start |
2020年度から全国の小学校で3年生から外国語活動が実施され、5年生から外国語が教科化された。早期英語教育についての是非は研究者間でも見解が分かれるが、導入が成功するには教育の質が高く、十分なインプット量があり、適切な教授法でなければならない事については意見が一致する。幼児期の英語教育の成果を図る指標の一つに子どもの英語発話の内容と頻度があるが、今までの研究はこれらについて十分に扱ってこなかった。本研究の目的は、幼稚園の英語イマージョンクラスにおいて幼児の英語発話を促す要因は何なのか、その為にはどのような環境が整っていれば良いのかを明らかにし、子どもに質の高い教育を提供する示唆を得る事である。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、幼稚園の英語イマージョンクラス における幼児の英語発話促進要因を明らかにすることと、発話を促す環境について調べることを目的とする。研究の学術的独自性と創造性は主に以下の2 点だと考える。第1 に、幼児英語教育が子どもにとって有益であるために必要な環境を明らかにする。英語の発話は何によってどのような環境で促されるのかについての議論は今まで充分にされてこなかったが、幼児期からの英語学習がうまくいくためには、この情報が必要だろう。第2 に、本研究は子どもの実際の姿を観察することを通して、英語を発話するまでに至るプロセスを知る。これが分かれば、教員や身近な大人などがどのタイミングで適切な支援を与えれば良いのかが明らかになり、子どもへの質の高い援助につながる。よって本研究では、現場の実際を踏まえた新たな視点で、調査が不足している幼児英語教育分野に焦点を当てる。
2023年度の目的として、子どもの実際を正確に捉えることがあった。これについて、倫理的配慮に充分留意した上で子どもの様子を観察するために、まず倫理審査委員会、幼稚園教員、そして保護者に、研究について充分な説明を行い、質問等に答えた。このプロセスの後、同意を得た上で通常保育やイベントに参加するなどしてデータ収集をした。一つの成果として、一部の英語発話データにおける教員と園児の会話に注目し、自己決定理論を基盤に発案された自律支援型教育態度に焦点を充てつつ分析、発表した。教育的示唆として、子どもの内発的動機付けを高める方策を考える重要性と共に、外発的動機付けをどのように内面化すれば良いのかについて思案する必要性を確認することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は倫理的配慮を得られ、一部のデータを分析し、発表した。しかし、予定していたカメラによるデータ収集などは、当初予期していた以上に観察している幼児の様子や現場の状況などから難しいことも明らかになった。子どもの発達、現場の実際、そして、研究的意義を充分に考えながら、今後も調査を進めていきたい。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度も引き続きデータ収集をし、これを詳細に分析して英語発話のプロセスを見える化することを試みる。このことにより、学習者の意欲と行動を促す方法を知る。最終年度は既存の理論からヒントを得て、幼児の英語発話のプロセスを図式化し、効果的な英語発話促進方法について新たな提案をする。また、分析で明らかになったことを適宜国内、国際学会大会や論文などで発表し、広く社会に還元することを目指す。
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