Project/Area Number |
23K12337
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 04020:Human geography-related
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
長島 雄毅 埼玉大学, 教育学部, 准教授 (80840157)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2025: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 明治初期 / 京都 / 戸籍簿 / 人口移動 / 大都市 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、近世の三都のひとつである京都を対象として、人口移動、とりわけ婚姻による転出の分析を通じて、京都と周辺地域の関係性を解明するとともに、京都の社会、経済、都市構造の一端を提示しようとするものである。それによって、これまで蓄積されてきた近世の大都市における人口移動の議論をさらに深化させるとともに、都市史をはじめとした隣接諸科学の議論や京都研究にも新たな視座をもたらすことを企図している。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は主に史資料の収集と分析の前段階としての記載事項の整理を実施した。 史資料の収集は、京都市歴史資料館架蔵の明治初期京都の町文書に含まれるものを対象とした。具体的には明治初年から10年頃にかけての戸籍簿を収集した。当該時期の戸籍簿は短期間のうちに形式が変更されたり、あるいは町ごとに記載事項の差異が生じていたりするなどの状況にあった。また、貼紙によって記載事項の一部の確認が難しいものや紙焼きの不鮮明さにより判読が難しいという条件のものがあった。そのため、所蔵機関を訪問した際に各町文書の戸籍簿の内容について1点ずつ確認し、そのなかで分析に耐えうると判断できるものを収集した。結果として、現在までに上京・下京のものを中心に9町分の戸籍簿を得ることができた。 これらの戸籍簿について、記載内容(構成員の名前、性別、年齢、異動など)を整理するため、Excelのフォーマットを作成して入力作業を進めた。当初の計画では、この入力作業を1年目のうちに完了させる予定であったが、研究代表者が2023年度から移籍したことで想定よりも研究時間の確保が難しかったこと、さらに所蔵機関である京都市歴史資料館が2023年12月末から2024年3月末まで臨時休館となったことなどによって遅れ気味となっており、現在も継続中である。今後、まずは記載事項の入力作業を早期に完了させたうえで速やかに分析に着手し、具体的な研究成果を得られるように進めていきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年4月に所属変更が生じたことによって想定よりも研究時間を減らさざるを得なくなった。加えて、京都市歴史資料館が2023年12月末から2024年3月末まで休館となったことで史資料の収集にも影響が生じた。そのため、当初計画よりも進捗が遅れることとなった。
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Strategy for Future Research Activity |
まずは、戸籍簿の記載事項の整理を加速させることで、具体的な分析の段階へ進めることが最優先事項である。一方、それと並行して、これまでに訪問した史資料の収集漏れがないか、あるいは他の機関に同種の史資料の所蔵がないかなども確認を取りながら進めたい。それによって、より精緻な分析を行い、意義のある研究成果を得たいと考えている。
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