Project/Area Number |
23K12341
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 04030:Cultural anthropology and folklore-related
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
山崎 暢子 京都大学, アフリカ地域研究資料センター, 特任研究員 (80912196)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,550,000 (Direct Cost: ¥3,500,000、Indirect Cost: ¥1,050,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | 格差 / 紛争 / 出稼ぎ / 移民労働 / プランテーション / ウェスト・ナイル / 地域史 / ライフストーリー / アフリカ |
Outline of Research at the Start |
本研究は、1962年の独立後も国内の構造的な政治経済的、社会的格差に直面してきたウガンダ北西部の人びとが、2010年代以降に開発(国立大学の設置、市場や商業施設併設のスポーツスタジアムの建設、公立病院の増築、飛行場の拡大など)が急速に進むなかで、他地域から付与されてきた社会的ステレオタイプの再生産または克服をどう経験しているのかを明らかにすることを目的としている。人類学的フィールドワークによる現地での情報収集・分析と文献資料の精査によって研究を推進する。現地調査は、2014年時点で首都圏に次ぐ人口稠密地帯であり2023年現在も人口が拡大しているウガンダ北西部のアルア県を拠点に実施する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、独立後も国内の構造的な政治経済的、社会的格差に直面してきたウガンダ北西部の人びとが、2010年代以降に開発が急速に進むなかで、他地域から付与されてきた社会的ステレオタイプの再生産または克服をどう経験しているのかを明らかにすることである。重点的フィールドワークによる現地での情報収集と、文献調査によって研究を推進する。現地調査は、2014年時点で首都圏に次ぐ人口稠密地帯であり2023年現在も人口が拡大しているウガンダ北西部のアルア県を拠点に実施する。 2024年2月から3月にかけて、ウガンダとイギリスで現地調査を実施した。ウガンダでは、おもに農業分野での出稼ぎ労働経験者に対して、本研究に係る重要事項に関するインタビューを実施した。これらのインタビュイーの共通点は、出稼ぎ経験を経ていずれもウェスト・ナイルに帰郷している点である。今後の調査では、これらのインタビュイーへの聞き取りを継続することに加え、彼・彼女らの不在時に農村に残った親族らへのインタビューも予定している。また、現在(も)移住先に暮らすウェスト・ナイルからの出稼ぎ労働者や、彼・彼女らの雇用元なども今後、訪問する。イギリスでは、以下の3か所で資料収集や研究交流を行なった。1つ目に、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス・アンド・ポリティクス(LSE)でのアフリカ研究者らとの研究交流および資料収集、2つ目に、イギリス公文書館での資料収集、3つ目に、オクスフォード大学ボドリアン図書館でのウガンダのプランテーションに関する重要な資料の閲覧である。これらを整理して、2024年度内に論文として公表できるよう最大限、努めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ヘルニアによる痛みが現地調査に支障をきたしたことと2023年度内の論文掲載を本実績報告書の提出時点までに実現できていないことからやや遅れていると判断した。ただし、短期間でありながらも申請時に予定していたウガンダでの現地調査が初年度内に実現できたこと、国際誌に投稿した論文が査読に進んでいることは次年度につながる成果として評価したい。また、本研究申請時点から進めていた文献調査のなかで在米期間にも入手できなかった関連資料に、イギリスでようやくアクセスできたことは収穫であった。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度前半には2023年度に集めた文献資料の精査と、次回ウガンダ訪問時に実施予定の定量・定性調査のための準備を進める。2024年度後半以降の予定として、ウガンダにおけるフィールドワークとイギリスでの資料収集を継続するほか、現地カウンターパートとの国際研究集会を企画・開催して研究交流をさらに深めたい。成果公表の方法としては論文執筆・掲載を最優先とし、書籍刊行に向けて注力する。また、人類学および民俗学国際連合(IUAES)や欧州アフリカ学会(AEGIS)などでの口頭発表も検討している。
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