• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to previous page

東部インドネシアバジョ集落における開発と自然環境、空間認識に関する人類学的研究

Research Project

Project/Area Number 23K12345
Research Category

Grant-in-Aid for Early-Career Scientists

Allocation TypeMulti-year Fund
Review Section Basic Section 04030:Cultural anthropology and folklore-related
Research InstitutionSophia University

Principal Investigator

加藤 久美子  上智大学, 総合グローバル学部, 研究員 (50909166)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2028-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,810,000 (Direct Cost: ¥3,700,000、Indirect Cost: ¥1,110,000)
Fiscal Year 2027: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2026: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Keywordsバジョ/サマ / インドネシア / 自然環境 / 海域世界 / 開発 / 空間認識 / 居住空間
Outline of Research at the Start

バジョと呼ばれる人々は、珊瑚礁の浅瀬に杭上家屋を建て、海上集落を形成することで知られている。だが、近年の埋め立て開発や定住化政策による陸への移住によって、彼らの居住空間は、大きく変容しつつある。
本研究では、近年の埋め立て開発や陸への定住化政策と自然環境への認識、バジョの人びとの関わりを明らかにすることで、開発実践を含めた「自然環境」とヒトとの共生のあり方、関わりの一端を明らかにすることを試みたい。

Outline of Annual Research Achievements

本研究は、インドネシアスラウェシ周辺に居住する海洋民バジョを対象とし、「海に生きる」ことを核とし、生成されてきたバジョ・アイデンティティと自然環境との関わりを、同地域における開発と移住政策という事象から、考察しようとするものである。近年の埋め立て開発や定住化政策による陸への移住による居住空間の変化、及び「海に生きるバジョ」というアイデンティティの変容を明らかにするために、環境の異なる複数集落を対象に現地調査を行った。
各集落では大まかに以下のような環境の変化が起きていた。①開発による集団移住、②浸水による陸地空間の減少、③埋め立てによる土地の発生。そのほか、儀礼実践の頻度が著しく低下するなどの変化も報告されたが、これらは居住空間の変容に関連するものではなく、宗教事情の変化が大きな要因となっているようである。また、居住空間を拡張する増築のプロセス、家屋建築の技法、具体的な間取りや建築資材に関しての聞き取りも行った。
こうした調査によって、本研究が目的とする居住空間の変化に関する具体的な事例を多く集めることができた。また、アイデンティティとの関わりが強いと思われる儀礼実践の頻度、実践を求める住民の減少という事象に関しては、居住空間や自然環境の変容だけでなく、宗教実践として慣例をどのように捉えるのかという観念的な変化が大きく関わっていることが明らかになった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

1: Research has progressed more than it was originally planned.

Reason

計画していた現地調査が順調に進み、複数の集落に渡って、想定していた以上の成果を得られた。

Strategy for Future Research Activity

今後は、開発計画などの具体的な資料も収集し、変容過程を時系列に沿って整理し、聞き取り調査に基づいて得た情報と合わせて分析を行うことを試みたい。また第一回の現地調査で明らかになった親族関係と家屋増築、建設許可の関わりについて、さらに詳細なデータを収集し、親族関係と居住空間の動態に関しても、具体的な考察を深めていきたい。

Report

(1 results)
  • 2023 Research-status Report
  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 住むところとしての「海」:南東スラウェシ・バジョ集落の居住空間の生成に関する考察2023

    • Author(s)
      加藤久美子
    • Organizer
      2023年度第5回KAPAL研究大会
    • Related Report
      2023 Research-status Report

URL: 

Published: 2023-04-13   Modified: 2024-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi