Project/Area Number |
23K12437
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 06020:International relations-related
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Research Institution | Tsuda University |
Principal Investigator |
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 経済相互依存 / 非民主主義体制 / 経済安全保障 / 非対称性 / 政治レバレッジ |
Outline of Research at the Start |
非民主主義体制が戦略目標を達成するために、経済相互依存関係に存在する非対称性を利用し、民主主義諸国に対して圧力を行使する能力が高まっている状況を理論的かつ実証的に検証する。サプライチェーンやインフラ網における立ち位置、技術的優位性、戦略分野の保護をめぐる地理的・経済的競争が激化している今日、民主主義諸国は、非民主主義体制との相互依存の進展による安全保障リスクに直面しており、非民主主義国家間で進む協力関係と相互支援の拡大が民主主義諸国の状況をさらに複雑にしている。
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Outline of Annual Research Achievements |
非民主主義体制が戦略的目標を達成するために、経済相互依存関係に存在する非対称性を利用し、民主主義諸国に対して圧力を行使する能力が高まっている状況を理論的かつ実証的に検証する。サプライチェーンやインフラ網における位置の重要性、技術的優位性、戦略分野の保護をめぐる地理的・経済的競争が激化している今日、民主主義諸国は、非民主主義体制との相互依存の進展による安全保障リスクに直面しており、非民主主義国家間で進む協力関係と相互支援の拡大が民主主義諸国の状況をさらに複雑にしている。本研究では①非民主主義体制の能力を促進する構造的・非構造的要因、②非民主主義体制が活用するパターン、③民主主義諸国の安全保障に与える影響と帰結、の3点を比較検討する。申請者が独自に作成した分析枠組みの妥当性を証明するために、関連する事例コーパスを収集して質的データ分析(データマイニング)で政治レバレッジを検証する。そして、将来的に安全保障リスクに晒される可能性のある民主主義国家の相互依存状況を特定する。以上を踏まえて、民主主義諸国がレジリエンスを構築し、統合的な政策対応を策定するための政策提言を行う。本研究は、経済相互依存と政治レバレッジと政治体制の関係に関する理論を深化させることが目標である。とりわけ非民主主義体制が、民主主義諸諸国との相互依存関係に内在する非対称性を活用して戦略的目標を達成するために政治レバレッジを行使する能力が増大していることを理論的かつ実証的に検証する。とくにこの能力が高まる「構造的および非構造的要因」を分析し、非民主主義体制が採るパターンの類似性や相違、民主主義諸国に生じる帰結などを比較分析する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は①非民主主義国に有利な非対称的な相互依存を促進する構造的・非構造的要因、②経済相互依存の非対称性の策定における非民主主義国の意図性、③特定の重要な産業部門と科学技術に内在する民主主義国の依存関係、④これらの依存関係から生じる経済および国家安全保障リスクを明らかにすることで、2023年度には「経済指標データ研究」が予定されていた。具体的な研究活動として、「データ収集」、「経済相互依存の分析」、「理論研究」、「研究会参加」 、「情報収集」が挙げられており、おおよそ実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度には「政治事例研究」が予定されており、具体的な活動として、「政治レバレッジの分析」、「依存バランスの分析」、「プロセス研究」、「パターン比較分析」、「国内政策研究」が挙げられており、主にこれらに取り組む。時間に余裕があれば、2025年度に予定されている「分析結果のまとめ」に挙げられている活動項目である「因果関係の分析」 、「意図性の分析」、「要因と帰結の分析」 、「相互経済依存の理論化」、「国際論文発表」も開始したい。
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