Project/Area Number |
23K12509
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 07070:Economic history-related
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
YONG YENNIE 京都大学, 経済学研究科, 特定講師 (70975119)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
Fiscal Year 2025: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 経営史学 / 一次産品加工業 / 企業家活動 / 先進国 / 東南アジア / 経営学 |
Outline of Research at the Start |
マレーシアは、植民地時代から独立後間もない時期(~1960年代)には錫やゴムの主要産地であり、1970年代以降は外国資本の導入により急速な工業化を達成し、世界有数の家電製品や電子部品の輸出国となった。しかし、一次産品に関連する産業化を企業史の観点から検討した研究は少ない。 そこで本研究では、旧植民地の商品・一次産品に由来する産業の高度化と、域外多国籍企業に依存しない土着の経済資源に基づく発展への転換を実現するための条件を、歴史的観点から明らかにしようとするものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,1957(独立)/1963年(建国)から今日に至るマレーシア連邦の経済を対象に, 鉱業・プランテーション農業等の「一次産品」部門とその関連部門(製造業・サービス業, 支援産業等)が経済発展において果たした役割を,商品・産業特性・産業構造の変化と,そ れを可能にした企業家活動や地元の経済的資源(物的・人的資源,知識・技術,社会的力能) に着目しつつ,商品史・産業史・企業家史的観点から解明する。以下、具体的に様々な学会の参加・研究活動を発表する。2023年、研究テーマに関する知識を深め、原稿に対するフィードバックを得るため、海外の学会に出席した。2023年10月、コペンハーゲンで開催されたGSEM/OFDI学会で、マレーシアのゴム製コンドーム会社Karex Berhadの国際化プロセスに関する論文を発表した。そこで、ジャーナル投稿に向けて論文を改善するよう、前向きなフィードバックを受けた。この論文を手直しし、今年の第3四半期までにビジネス誌に投稿する予定である。2024年2月と3月には、ゴム手袋製造とパームオイルに関する研究を続けるため、マレーシアで資料調査を行った。マレーシア証券取引所(Bursa Malaysia)主催のパーム油会議(Palm Oil Conference 2024)に出席し、業界の主要なリーダーたちに会った。RSPOの共同設立者からは、持続可能なパーム油の歴史的発展に関するアーカイブ資料を収集することができた。また、マレーシアのゴム製品製造業に関する研究を続けるため、世界最大のニトリルグローブ会社であるHartalega Berhadからもアーカイブデータを収集した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
マレーシアのパーム油産業に関するフィールドワークに進むことができる。そこで、より効果的なフィールドワークを行うことができるだろうと考える。 ゴム製品製造業に関するデータが増えれば、ゴム製品製造業の起業家精神に関する原稿を書き始めることもできる。 これらの研究資料を得て、国際ビジネス、ビジネス史、組織学に関する学会で発表の機会を増加しており、原稿を改善することができる。
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Strategy for Future Research Activity |
マレーシアでのフィールドワークを継続し、持続可能なパーム油の歴史的発展について、生産者と発展途上国の視点からアーカイブ調査とオーラルヒストリーインタビューを行う。 また、Hartalega Berhadとそのアントレプレナーシップ・企業家活動の歴史的発展についても調査を続ける。Karex BerhadとHartalega Berhadのケーススタディを組み合わせ、マレーシアのゴム製品製造業における企業家精神について体系的な分析を行いたい。
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