Project/Area Number |
23K12530
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 07080:Business administration-related
|
Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
丹下 英明 法政大学, イノベーション・マネジメント研究科, 教授 (40809191)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2025: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
|
Keywords | 中小企業 / 海外M&A / マネジメント / グリーンフィールド投資 / 国内事業への還流 |
Outline of Research at the Start |
国内市場の縮小などを背景に、中小企業においても、海外企業を買収する「海外M&A」が増加している。しかしながら、海外M&Aに関する研究のほとんどが、大企業を研究対象としたものである。経営資源に乏しい中小企業がなぜ海外M&Aを選択するのか、買収先企業の探索や決定、国内事業との経営統合や相乗効果創出といった海外M&Aのマネジメントをどのように行っているのかについては、わかっていない。 本研究では、中小企業が海外M&Aをどのようにマネジメントしているのかを解明する。特に、一から新たに海外現地法人を設立する「グリーンフィールド投資」と比較することで、中小企業による海外展開マネジメントの理論化を図る。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、中小企業が海外M&Aをどのようにマネジメントしているのか、特に、一から新たに海外現地法人を設立する「グリーンフィールド投資」と比較することで、中小企業による海外展開マネジメントの理論化を図ることである。こうした目的を踏まえて、2023年度は、以下のような活動を実施した。 (1)先行研究のレビューを目的として、文献・資料の収集を行った。中小企業の海外M&Aに関する文献が少ないことから、大企業を主な研究対象とした海外M&A全般に関する文献や中小企業の国内M&Aに関する文献についても収集を行った。 (2)海外M&Aを実施した中小企業を中心に、国内外で5件のインタビューを実施した。また、インタビュー成果をもとに、論文「中小企業の海外M&Aマネジメント」を執筆した。 (3)M&A支援機関の協力を得ることができたため、2024年度に実施予定であったM&A実施企業に対するアンケート調査を前倒しで実施した。 以上の活動を通じて、中小企業の海外M&Aについては体系的な研究が見当たらないことや、中小企業における海外M&Aマネジメントの事例収集を行うことができた。また、中小企業のM&Aに関するデータを収集することができた。 2024年度以降は、(2)で示した論文を収録した書籍を発行するとともに、(3)によるアンケート結果を集計・分析することとしたい。また、引き続き、海外M&Aを実施した中小企業を中心にインタビュー調査を実施することで、研究対象事例の積み上げを行いたい。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
インタビュー調査については、当初計画数に満たなかったものの、2024年度に実施を予定していたアンケート調査については、M&A支援機関の協力が得られたため、前倒しで行うことができた。 以上を踏まえて、上記区分のように判断した。
|
Strategy for Future Research Activity |
2024年度以降は、引き続き、海外M&Aを実施した中小企業を中心にインタビュー調査を実施することで、昨年度に得られた成果の精緻化を目指したい。また、昨年度実施したアンケート結果を集計・分析するとともに、昨年度執筆した論文を収録した書籍をまとめ、対外的に公表したい。
|