Project/Area Number |
23K12532
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 07080:Business administration-related
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Research Institution | Graduate Institute for Entrepreneurial Studies |
Principal Investigator |
浅野 浩美 事業創造大学院大学, 事業創造研究科, 教授 (80910257)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,770,000 (Direct Cost: ¥2,900,000、Indirect Cost: ¥870,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,340,000 (Direct Cost: ¥1,800,000、Indirect Cost: ¥540,000)
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Keywords | キャリア / 高齢者雇用 / 転機 / TEA / 仕事価値観 / 心理的資本 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、①高齢期以降のキャリアの転機や変化について、幅広い者を対象にその内容やプロセスを把握するとともに、②転機や変化を経験しながら、労働市場において長く力を発揮し続けることを可能とする要因を明らかにする。労働者へのインタビューおよびWeb調査を行ったのち、期間を空けて同じ回答者を対象に再度Web調査を行い、転機や変化の現状や、働き方などを変えながら長く働き続けるための要因を明らかにする。さらに企業からインタビューを行い、③職場や組織のどのような取り組みが、労働市場において長く力を発揮することに有効なのかについても検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
わが国では、65歳以降も働き続けることが当たり前となりつつある。高齢労働者のキャリアについても調査研究が行われるようになったが、継続雇用者など対象が限られているものが多い。高齢者の就労促進には、これまでと異なる環境、働き方で働く者をも視野に入れ、高齢期のキャリアの転機、変化を明らかにすることが必要であると考える。そこで、本研究では、高齢期のキャリアの転機や変化の内容やプロセスついてモデルを構築し、検証することで、転機や変化を経験しつつ、労働市場で長く力を発揮し続けることを可能とする要因を明らかにするとともに、これに資する職場や組織の取り組みを進めるための知見を得ることを目的とする。 初年度の令和5年度は、継続的に就労している70歳前後の者に対して、50歳以降、70歳時点に至るまでの就労の状況や、これに影響を与えた出来事などについて、半構造化面接を実施し、TEA(複線経路等至性アプローチ)によって、ステップ1の分析を実施した。ステップ1では、キャリアの転機と変化のプロセスを把握するとともに、転機や変化を経験しながら、労働市場において長く力を発揮し続けることを可能とすることを促進する要因と抑制する要因について検討し、仮説モデルの初版を作成した。 ステップ1の分析では、次のようなことが明らかになった。定年前においては、何かしなければという気持ちを持ちつつ、働いている様子が把握された。定年後は、年齢に対する社会の見方を意識しつつも、高年齢者雇用安定法の改正や年齢を重ねてもチャレンジしやすくなってきたことに後押しされている様子、貢献を認められたり、年齢にかかわらず教えてもらえたりすることが働きがいとなっている様子、定期的に仕事で貢献できるか自問自答している様子が把握された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和5年度に、半構造化面接を実施し、分析を終え、仮説モデルを完成する予定であったが、TEAを用いることとしたため、各人複数回インタビューを実施する必要が生じ、これに時間を要したため、仮説モデルの初版の段階にとどまり、完成に至らなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
令和6年度は、TEAによる分析の精緻化を行ったのち、分析結果及び関連研究を基に質問項目を作成する。次に、高齢労働者を対象に質問紙による調査を実施し、統計的に分析して、仮説モデルを検証する予定である。
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