Project/Area Number |
23K12554
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 07080:Business administration-related
|
Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
福本 俊樹 同志社大学, 商学部, 助教 (50736907)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,420,000 (Direct Cost: ¥3,400,000、Indirect Cost: ¥1,020,000)
Fiscal Year 2027: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2026: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
|
Keywords | ポジティブ心理学 / 批判的経営研究 / 経営組織 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、批判的経営研究(Critical Management Studies)の観点から、わが国の経営組織におけるポジティブ心理学の実践をめぐる批判的研究を行う。その目的は、ポジティブ心理学に基づくマネジメントについての理解を深め、そのよりよい実践方法を探究することにある。そのために、(1)ポジティブ心理学はわが国の経営組織にどのように導入されたのか、(2)ポジティブ心理学はわが国の経営組織において実際にどのように利用されているのか、その結果、いかなる(意図せざる)帰結をもたらしているのかを、言論分析やフィールド調査を通じて、経験的に明らかにしていく。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,批判的経営研究(Critical Management Studies)の観点から,わが国の経営組織におけるポジティブ心理学の実践をめぐる批判的研究を行うことにある。初年度にあたる本年度は,当初の計画通り,以下の2点に取り組んだ。 (1)まずは,先行研究のレビューに取り組んだ。具体的には,①経営組織へのポジティブ心理学の導入・普及に関する先行研究をレビューした。先行研究には,ポジティブ心理学の導入・普及を肯定的に論じるもの,および,批判的に論じるものがあるが,本研究課題の趣旨を踏まえ,とりわけ後者についてのレビューを重点的に行った。当レビューの成果は,現在論文として執筆している最中である。②批判的経営研究の理論・方法論にまつわるレビューを行った。批判的経営研究は,ある特定の理論や方法論に依拠した研究群ではなく,多様な理論的・方法論的アプローチをとる。本研究課題では,それらの中でも,近年の組織研究において関心を集めている統治性(governmentality)に焦点を絞り,レビューを進めた。 (2)経営組織へのポジティブ心理学の普及をめぐる言論分析に取り組んだ。具体的には,①日本の経営組織へのポジティブ心理学の導入・普及を促進したと思われる各種言論データ(書籍・雑誌記事等)を収集し,その整理・分析に着手した。合わせて,②これら言論データを分析する際の方法についての理解の深耕に取り組んだ。現在,内容分析,テキストマイニング,言説分析などの手法について学びつつ,本研究課題においていかなる方法を採用するかを検討している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の研究計画では,本年度は(1)先行研究レビュー,(2)言論分析への着手の二点が予定されており,いずれも取り組んでいる最中であるが,その成果としての論文がまだ完成していないため,「やや遅れている」との評価にした。 先行研究レビューも言論分析も,いずれも成果があがるまでには時間を要するものであるが,次年度以降は,途中経過も含めて学会報告をする,モノグラフを作成するなど,成果をあげることを第一に取り組みたいと思う。
|
Strategy for Future Research Activity |
次年度も,当初の計画通り,(1)先行研究レビュー,(2)言論分析の2点について,引き続き取り組んでいく。上記の通り,次年度では研究成果を学会・論文等で発表することを意識して,研究を進めていく。 (1)先行研究レビューについては,どのような文献を読むか,読み込む文献の範囲はおおよそ見えてきており,あとは着実に読み進めていくことが求められる段階である。 他方,(2)言論分析における言論データの取集については,現時点でも書籍・雑誌記事を中心にかなりのデータを収集しているが,どの範囲まで文献を収集するかについては,まだ確定するには至っていない。というのは,用いる分析方法(内容分析,言説分析)によって収集すべきデータの量や範囲も異なるためである。引き続き,分析と並行しながらデータ収集を進め,経過報告を含め,早い段階で成果を形にしたいと思う。
|