Project/Area Number |
23K12575
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 07090:Commerce-related
|
Research Institution | Shujitsu University |
Principal Investigator |
古安 理英子 就実大学, 経営学部, 講師 (90908914)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2028-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2027: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2026: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
|
Keywords | 経験価値 / 商品への経験付加 / マーケティング / 統計解析 / 地域活性化 |
Outline of Research at the Start |
本研究では,地域マーケティングにおいて有用性が期待される「経験価値」に注目し,そのうち,本質的な経験付加でありながら効果の検証が十分になされてこなかった「商品系統」の経験を取り上げる.本研究の目的は,商品系統の経験がもたらす価値を定量的に評価することを通して商品への経験付加による価値創造の可能性を解明し,地域マーケティングの戦略方途を提示することである.そのために,商品系統の地域資源に関して供給側と需要側へのアンケート調査を行い,そのデータ分析により地域マーケティングの戦略目標に正の効果がある経験を体系的に抽出する.
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の目的は,価値創造に資する消費者の経験(経験価値)に注目し,中でも本質的な経験付加である「商品系統」の経験がもたらす価値を定量的に評価することを通して商品への経験付加による価値創造の可能性を解明し,地域マーケティングの新たな戦略方途を提示することである.このために当該年度に行った取り組みは以下である. 第1に,公設日帰り温泉施設を分析対象に設定し,経験価値を含むサービスの価値と品質の設計に関する平均的傾向の把握と戦略類型の抽出を行った.その結果として,抽出した潜在因子を指標として評価したところ,緊張解消や娯楽追求に関わる価値と親切や厚遇に関わる品質が提供すべきサービスとして重視されていることがわかった.さらに,サービスの価値あるいは品質を分割指標として潜在クラス分析を実行したところ,サービス価値においては「価値消極型」「疲労回復型」「独自情報型」「娯楽追求型」「本質機能型」「価値全般型」,サービス品質においては「品質消極型」「親切型」「厚遇型」「安心型」「有用型」「品質全般型」の各類型が得られた.このことから,より高度化したマーケティング戦略をとる公設日帰り温泉施設は,知識増進や非日常性,感覚経験,適応などの価値や品質の提供によってサービスの差別化を図ることがわかった. 第2に,2つの評価対象(道の駅,フラワーパーク・植物園)について,各施設の管理者を調査対象としたアンケート調査を実施し,その経験価値の付加に関するデータをそれぞれ収集した.現在分析中である.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
サービス系統および施設系統の経験価値の体系化とその活用による地域マーケティングの戦略方途の提示に向けて,研究論文(1本)の掲載および複数の評価対象のデータ収集を行うことができた.しかし,当初予定していた地域ブランド作物等における経験付加に関する調査データの収集・分析はできていない.そのため,やや遅れていると判断した.
|
Strategy for Future Research Activity |
道の駅とフラワーパーク・植物園が提供する経験に関する2つのアンケート調査が完了したため,それらの調査データの分析や結果のとりまとめを早急に行い,成果を公表していく.さらに,地域ブランド作物や地域特産品の生産における経験付加に関するアンケート調査を実施する.
|