Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
管理会計分野で今まで研究されてきた設備投資の意思決定においては、「経済性評価技法」が用いられ、その技法の精緻化や手続に関するものが多い。しかしながら企業の実務は多様で、先行研究からも一般的な管理会計のテキスト的な意思決定モデルだけでは、最終的な設備投資の意思決定は行われていない。また「資本予算」研究の理論と実務のギャップを埋めるような、企業の実務を具体的に反映した研究は少なく、「資本予算」における研究課題のひとつと考える。本研究課題では、申請者が企業での実務経験に基づき構築した半導体産業設備投資モデルについて、対象業種を日本の受注産業に拡張して、新たな設備投資モデルを構築することを試みる。