Project/Area Number |
23K12592
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 07100:Accounting-related
|
Research Institution | Konan University |
Principal Investigator |
小笠原 亨 甲南大学, 経営学部, 准教授 (80824466)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
|
Keywords | コスト構造 / 需要の不確実性 / コスト変動 / 経営戦略 / 販売費及び一般管理費 / 混雑コスト |
Outline of Research at the Start |
2014年以降、需要の不確実性とコスト構造の関係について、管理会計の伝統的な見解と相反する証拠が複数の実証研究で提出されており、コスト構造に関する新たな理論を確立する必要に迫られている。本研究では、新たな要素として企業の戦略的特徴を取り上げ、これら三者間の関係を包括的に検証する。経営戦略、需要の不確実性、コスト構造の関係を総合的に検証する本研究は会計学領域だけでなく、経営学および経済学領域への貢献も期待される。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、企業の財務諸表から推定可能な戦略的特徴が、需要の不確実性とコスト構造にどのような影響を与えるか総合的に検証することである。研究実施計画では当該年度に、分析に使用するデータベースの作成、統計分析の実施という2点をあげていた。この実施計画に照らし合わせて、当該年度に実施できた研究成果は、(1)データベースの作成、(2)プレ分析の実施に関する学会報告、の2点に加えて当初の計画にはなかった(3)関連文献のレビューに関する学会報告を加えた3点である。 (1)データベースの作成は予定通り実施された。データベースの作成には計画通り日経NEEDS Financial Questをもちいた。作成されたデータベースは(2)の学会報告における分析にも利用されている。 (2)プレ分析の実施に関する学会報告も予定通り実施された。日本会計研究学会が主催する第82回全国大会の自由論題において、2023年9月2日に報告を行った。なお、同時並行で進めていた共同研究とも関わる分析であったため当該報告は共同報告となっている。 (3)当初の計画にはなかったものの関連文献のレビューに関する学会報告も当該年度に行った。これは変更後の所属先である甲南大学にて、日本管理会計学会が主催する2023年度第2回関西・中部部会が開催されることに伴い急遽報告することとなったためである。報告は2023年11月18日に実施し、当該研究課題の関連文献について報告を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当該年度に計画していた、(1)分析に使用するデータベースの作成、(2)統計分析の実施という2点をいずれも達成できた。特に、(2)に関してはプレ分析ではあるが学会報告により研究成果の一部の発信も行っている。これらの点から、本研究の進捗状況はおおむね順調に進展していると評価できる。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後の推進方策については、当初の計画どおりに進めていく予定である。計画では、2024年度にワーキングペーパーの執筆を行い、2024年度もしくは2025年度に国際学会での報告および論文投稿を予定している。ただし、子供が産まれたことで育児に拘束される時間が増加しており、ワーキングペーパーの執筆が遅れることや国際学会に参加するための移動が困難になることが考えられる。この点については、現段階で見通しをたてることが難しいため、オンライン参加可能な学会を探すなど状況に応じて柔軟に対処する。
|