Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
本研究では、困難を抱える「当事者」ではないが無関係な他者とも言いきれない、そのような二者の間に立ち、時として橋渡しを担う存在について調査を行う。従来、当事者に直接的な支援を行う「支援者」を社会との橋渡し役と認知してきたが、当事者の困難を理解し、間接支援などさまざまな形で寄り添う姿勢を示す者も、当事者と非当事者を仲介すると考えられる。この仲介者が持つ影響や役割を解明することは、メディア等を通して構築された当事者に対する偏見の軽減に寄与する可能性がある。本研究では、一般的に理解が得られにくい少年非行の問題を例に、理解を示し寄り添う支援者・共事者が非行当事者にどのような影響を与えるのかを分析する。