The Usefulness of Social Workers' Harm Reduction for Alcohol-Related Problems
Project/Area Number |
23K12650
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 08020:Social welfare-related
|
Research Institution | Hyogo University |
Principal Investigator |
朝比奈 寛正 兵庫大学, 生涯福祉学部, 准教授 (30824172)
|
Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2026: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
|
Keywords | アルコール関連問題 / ソーシャルワーカー / ハームリダクション / 質的調査 / 有用性 |
Outline of Research at the Start |
近年、精神科医療機関におけるアディクション(依存・嗜癖)治療は受診継続が重視されている。その為、アルコール依存症者が減酒を希望した場合、飲酒行動により生じる健康・社会・経済上の悪影響を減少させることを主たる目的としたハームリダクションの治療選択も可能となった。 我が国のソーシャルワーカーは、飲酒行動が継続している者であっても生活上の課題がある場合は支援対象としており、ハームリダクションによる支援を実践している。しかしながら、支援の内容や効果などは十分には明らかにされていない。本研究では、飲酒を継続している者に対するソーシャルワーカーのハームリダクションの有用性を明らかにする。
|
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は本研究1年目であるため、国内外におけるハームリダクションに関する先行研究のレビューを行った。また、アルコール関連問題の専門学会や職能団体の研修会などに参加し、情報収集を行った。結果、わが国でハームリダクションを実践しているソーシャルワーカーの多くは、精神科病院に勤務していることが明らかとなった。よって、本研究の調査対象者を精神科病院に勤務しているソーシャルワーカーに特定することとした。さらに、ハームリダクションの理念を理解して実践していることが重要なために、アルコール関連問題に対する支援経験が15年以上のエキスパート・ソーシャルワーカーを選定することとした。 2023年度は、各地方のエキスパート・ソーシャルワーカー4人に個別半構造化インタビュー調査を実施することができた。インタビュー調査は、エキスパート・ソーシャルワーカーが勤務している精神科医療機関や近隣まで赴き、地域特性や各精神科医療機関の特色なども観察することができた。 収集したインタビューデータはトランススクリプション(テープ起こし)を行い、テキストデータ(逐語録)を作成した。次に、データの匿名化を行いつつ逐語録を熟読した。なお、調査対象者には同じ地域でハームリダクションを実践しているエキスパート・ソーシャルワーカーを紹介していただくスノーボール方式を採用している。 先行研究のレビューなどの主な成果は、2023年度アルコール・薬物依存関連学会合同学術総会岡山大会にてポスター発表し、質疑応答や意見交換を行った。現在、総説論文として投稿中である。 2024年度も引き続き、先行研究のレビュー及び半構造化インタビュー調査を各地方のエキスパート・ソーシャルワーカー4名に実施する予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画を策定した当初よりも迅速に調査協力者を選定することができたので、早い段階で各地方のソーシャルワーカー4名に半構造化インタビュー調査を実施することができた。結果、2023年10月に開催されたアルコール・薬物依存関連学会合同学術総会でポスター発表することができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
我が国ではハームリダクションによる実践は端を発したばかりであるが、日進月歩で発展している。 2024年度も国内の先行研究のレビューを継続し、最新の知見を入手していく。また、アルコール関連問題の専門学会や職能団体の研修会などにも引き続き参加し、調査協力者の存在やハームリダクションの実践などの情報収集に努める。 2024年度も引き続き、半構造化インタビュー調査を各地方のエキスパート・ソーシャルワーカー4名に実施する予定である。
|
Report
(1 results)
Research Products
(1 results)