Project/Area Number |
23K12665
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 08020:Social welfare-related
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
宮寺 亮輔 東京都立大学, 人間健康科学研究科, 准教授 (20591845)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2025: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
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Keywords | ICT / 社会参加 / 高齢者 / 精神的健康状態 / 趣味活動 / 動機付け |
Outline of Research at the Start |
新たな感染症による行動制限や高齢者のスマートフォン保有率の増加に伴い、オンライン上で集いの場開催など、ICT活用によって物理的距離に左右されない高齢者の社会参加継続の試みが進んでいる。継続的な社会参加には、趣味など意欲・興味を満たす活動を媒体とすることが重要である。本研究では、65歳以上の地域在住高齢者を対象とし、ICTを活用した趣味活動交流プログラムへの参加を通し、高齢者におけるICT活用の動機付けに与える効果を検証する。そして、高齢者がより安心して継続的にICTを活用した社会参加に結びつくためのガイドラインを作成する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、新たな感染症による行動制限や高齢者のスマートフォン保有率の増加に伴い、ICT活用によって物理的距離に左右されない高齢者の社会参加継続の試みが注目されている中、愉しさ等高齢者の意欲や興味を満たす余暇活動に着目し、健康増進と社会活動の継続を目指してICTによる効果的な介入方法を探る研究である。65歳以上の地域在住高齢者を対象とし、ICTを活用した趣味活動交流プログラムへの参加を通し、高齢者におけるICT活用の動機付けに与える効果を検証する。そして、高齢者がより安心して継続的にICTを活用した社会参加に結びつくためのガイドラインの作成を目指す。 2022~2023年度に調査したSNS活用交流プログラムが投稿頻度や精神的健康状態に与える影響を分析した研究をベースに、2024年度は趣味活動交流プログラムを行う群と日々の介護予防活動を継続する群とで比較対照試験を準備中である。同時に、研究協力者である大学生に対して高齢者のICT利活用に関する知識やニーズ、プログラムに協力することへの負担感などを調査し、今後本研究を効果的に運営していくための体制についても検討している。また、地域在住高齢者がSNS活用交流プログラムに参加し続けるための動機付けに関する探索的研究として、SNSグループ内で交信された投稿内容を分析した。 これまでの分析結果から、趣味活動を題材としたSNS活用交流プログラムは精神的健康状態を向上させる可能性があること、参加者のSNS利用状況を問わず、興味関心や他者への思いやりを考慮した環境づくりが重要であること、などが分かった。またSNSへの参加態度を投稿頻度で評価することは可能だが、投稿頻度が精神的健康状態の向上に寄与するかどうかについては更なる検討が必要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
2023年度は申請者の所属変更により、新たな研究協力施設の確保が必要になった。SNS利活用が精神的健康状態に及ぼす影響の分析は国際学会(2024年度に発表予定)に、協力スタッフの参加動機に関する分析については国内学会で発表してきたが、趣味活動交流プログラムを行う群と日々の介護予防活動を継続する群とで検証する予定である比較対照試験については、未だ対象者募集の段階に留まっている。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、計画目標の対象者人数になるまで介入実験参加者を募集し、実験を実施してデータを収集する予定である。 また、2023年度までに取得したデータをさらに解析し、学術誌に投稿する予定である。当初の研究仮説の一つである「健康感、愉しみ、居場所・役割の形成が活動参加への動機付けにつながる」を、介入群と非介入群(現状を維持する群)の比較対照実験の実施によって検証し、社会参加の継続につながる高齢者向けのICT活用プログラムを開発していく。また、参加者の投稿内容の質的分析(テキストマイニング等)も続け、本研究の規模を拡大して実施する際の基礎資料となる報告書も作成予定である。これらの内容を国際学会・国内学会のほか、いくつかの学術誌に投稿する。
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