Project/Area Number |
23K12729
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 09020:Sociology of education-related
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
渡邉 恵 広島大学, 総合戦略室, 准教授 (40830146)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 外国人大学教員 / インテグレーション / キャリア形成 / 交差性 / ジェンダー |
Outline of Research at the Start |
近年日本では高等教育の国際化が進んでおり、大学教員に占める外国人割合が増加している。また、積極的な新規採用の取組み等により、女性教員割合も徐々に上昇してきている。しかし、日本の大学で働く外国人教員に関する研究や、ジェンダー視点からの大学教授職研究は少なく、マイノリティの立場で働く教員のおかれた状況は未知の部分が多い。本研究では、質的調査とIRデータ分析を通して、教員の国際化に伴う日本の大学の課題と対策のニーズ・方向性を検証する。特に、「外国人であること」と「女性であること」の交差性が、どのように職場でのインテグレーションやキャリア形成に影響するのかに着目する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、質的調査とIR(Institutional Research)データの分析を組み合わせることで、日本の大学における外国人教員のおかれた状況を把握し、教員の国際化が進む日本の大学の課題と対策のニーズ・方向性を検証することである。質的調査の部分は、日本の大学を取り巻くユニークな環境(社会経済、文化、地域特性等)を勘案するため、日本と米国の2か国の大学で働く外国人教員を対象にインタビュー調査を実施する。 円安の影響で、2024年度に行う米国での調査が当初の計画よりも費用がかかることが予想されるので、2023年度はできるだけ予算を使わないように気を配りながら日本国内で研究活動を行い、海外調査の準備を開始した。まず最初に、広島大学高等教育研究開発センターにおいて、本研究の国内で実施する研究活動の倫理審査を受けた。承認後、対面またはオンラインで日本の大学で働く外国人教員のインタビューを実施した。取集したインタビューデータの初期分析から、外国人教員のインテグレーションにおける日本人教員の役割の重要性が示唆されたため、日本人教員も対象に加えて、2024年度もインタビュー調査を継続することにした。加えて、外国人教員のキャリア形成の傾向を分析するためのIRデータの整理等を行なったほか、米国でのインタビュー調査に向けてInstitutional Review Boardの申請手続きを開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2024年度に予定している米国での調査を念頭に置きながら、海外調査の準備や国内での研究活動を計画的に進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、米国での質的調査を実施する。また、日本で収集したインタビューデータとIRデータの分析作業を進め、結果を学会、ワークショップ等で発表し、論文にまとめていく。
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