Project/Area Number |
23K12803
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 09050:Tertiary education-related
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Research Institution | Kyoto University of Advanced Science |
Principal Investigator |
菱田 一仁 京都先端科学大学, 人文学部, 講師 (70817246)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2025: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 留学経験 / 精神健康 / 人格の変容 / Push and Pull factors / 留学生 / メンタルヘルス |
Outline of Research at the Start |
留学生が精神健康の問題を感じることがよくあるということはよく知られている。実際に留学生の精神的な支援を行う取り組みなども行われているが、実際には留学生の中には新しい社会に対する適応や言語の問題などだけではなく、留学をする以前から精神健康に問題を持っていたり、精神健康の問題が留学を志すことにつながっていることがあると考えられる。本研究では、実際に留学を経験した人を対象として、精神健康の問題が留学にどのように関連しているのか、あるいは留学が精神健康に与えた影響について検討するものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は留学を経験したことのある人に、その経験が精神健康にどのように関連していたのかについて検討するものである。研究担当者はこれまでに行った研究(現在投稿中)において、留学と精神健康の関連について検討している。 その際に明らかになったことが、留学をするということが、留学先での適応や不安、人間関係の問題や孤独などの問題を経験するということだけではなく、留学を志すということ自体にアイデンティティや母国での不適応といった精神健康の問題が関わっているということであった。つまり、精神健康の問題が留学を志すことに繋がるということが考えられた。 その中では、留学をすることによって自身の生活や考え方、生き方などに変化を期待する態度があると考えられた。そのため、本研究においては、留学が実際にその人の人生や生き方、考え方などにどのような変化をもたらしたのかについて精神健康との関連から検討することを目的としている。 先の調査においては質的な分析を行ったことから、本研究においては量的な分析を行うことによって、精神健康の問題が留学を志す上でどの程度関連しているのか、またその問題が留学を経験することでどのように変化するのか、などについて明らかにすることを目的としている。量的な分析を行うために方法論上の制約などもあるが、調査対象が体験してきたことを明らかにするための予備調査を実施し、その中から有効な質問紙を作成し、精神健康と留学との関連について明らかにすることを検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初の予定では、2023年度に予備調査の内容について作成し、それを実施することを予定していた。しかし、先に行っていた研究の雑誌への投稿が予定よりも時間がかかってしまっていることから、先にそちらを優先した結果予備調査の実施にまでは至っていない。 実際には予備調査の内容については既におおむね作成しており、調査会社からの見積もりなども行っていたところではあるので、先の研究の掲載にめどがつき次第、2024年度には本研究の予備調査、それを基にした質問紙の精査に加えて本調査の実施を進めていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、予備調査の内容についてはほぼ完成している他、学内での倫理審査をすでに通過しているので、先の研究の進捗があり次第調査の実施に進むことが出来る。 2024年度の7月ごろまでには掲載の可否を含めた進捗があると考えられるので、それに合わせて夏休みなどを目途にして予備調査の実施、さらにそれを基にした本調査での質問項目の検討、さらに9月ごろを目標に本調査の実施へと進むことを予定している。元々の研究計画も少しゆとりを持っていたので、その後に分析、論文の執筆などに進んでもほぼ予定通りには研究を進めることが可能だと考えられる。
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