ゲーム教材とチャットbotを活用したオンライン科学リテラシー教育プログラムの開発
Project/Area Number |
23K12852
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 09080:Science education-related
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Research Institution | Kanazawa Seiryo University |
Principal Investigator |
山本 輝太郎 金沢星稜大学, 総合情報センター, 講師 (60887058)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | 科学リテラシー / 疑似科学 / 科学教育 / 批判的思考 / ゲーミフィケーション / 消費者教育 |
Outline of Research at the Start |
本研究では一般消費者の科学リテラシー向上のためのオンライン教育プログラムを開発することを目的とする。シナリオゲーム形式の教材によって学習者の没入感を高め,学習内容のフィードバックにおいてチャットbotを活用することによって自身の判断をふりかえるといった,学習者の意識や行動変容を促すという設計思想に基づくワンパッケージの教育プログラムを開発する。コンテンツとして食を中心とした疑似科学情報を取り上げ,科学哲学や認知心理学などの知見を応用しながらこうした疑似科学的情報に対する見極め方を体系的に学習する方策を検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、一般消費者が科学的に妥当な判断を下せるようにための教育支援の一方策としてのオンライン教育プログラムを開発することを目的としている。疑似科学を事例としたシナリオゲーム形式の科学リテラシー教材の開発、および学習者へのフィードバックをワンパッケージとしたプログラムである。 本年度は、かねてより試験的に開発していた教材の大幅改良を含め、シナリオゲーム形式のオンライン教材を新たに開発した。具体的には、「アンチミルク」および「味の素有害説(化学調味料有害説)」をテーマとし、選択肢に応じて内容が分岐するオンライン教材を作成した。教材にはこれまでの研究成果によって明らかになっている科学リテラシーのエッセンスを散りばめ、教材のストーリーを進めることでそうした要素が違和感なく学習できる仕様となっている。たとえば「因果関係と相関関係の差異」や「反証可能性」といった科学リテラシーにおける重要概念だけでなく、科学情報とメディアの関係、科学の取り組みと社会制度との関係などの周辺情報も多角的に学習できるコンテンツである。 また、批判的思考態度などの心理尺度と疑似科学への応答の関係性について、オンラインでの予備調査を実施し、典型的な応答パターンの抽出およびフィードバックの与え方について検討した。学習者へのフィードバックについては、応募時点ではまだ一般化していなかったいわゆる生成AIの活用も新たに構想しており、実装可能性を検討中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
シナリオゲーム形式の教材については当初の予定通り、科学リテラシーのエッセンスを含んでいるいくつかの事例について開発が進んでいる。一方、学習者へのフィードバックの与え方については応募時点ではまだ一般化していなかったいわゆる生成AIの登場によって、より自然な形式かつバラエティーに富んだ対話が技術的に可能となっている。そのため、生成AIとの対話を学習者へのフィードバックに活用するための具体的な方法を現在検討中であり、当初計画の手法と比較したうえで、最終的に開発予定のプログラムに組み込む構想がある。
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Strategy for Future Research Activity |
科学リテラシー向上のためのゲーム教材については引き続き、いくつかの疑似科学の事例および科学の社会制度面に関する内容を中心に開発し、エンタメ性を意識した新たな教材形式の方法を模索する。 フィードバックの方法については、生成AIの活用を視野に入れつつ、訴求力のある手法の検討と効果検証を実施する。 これらを両輪とした体系的なプログラムの開発を実施する。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)