Project/Area Number |
23K12865
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 10010:Social psychology-related
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
浅野 樹里 (加藤樹里) 金沢工業大学, 情報フロンティア学部, 講師 (10805401)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
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Keywords | 感動 / 涙 / 価値 / 印象形成 / 温かさ / 能力 / ステレオタイプ |
Outline of Research at the Start |
本研究は,感動して涙を流す場面を目撃することが,泣いているの価値観を伝達するかを検討する。感動研究によりこれまでに,愛や達成,美といった重要な価値を見出すことで,感動が生じることが示されてきた。そこで本研究では,感動の涙が,感動対象にある価値を重視するという価値観の評価をもたらすと予測する。加えて感動の涙による価値観の伝達が,ステレオタイプ的印象を変容させるかを検討する。例えば愛という価値を描いた映画への感動の涙は,冷たいというステレオタイプをもたれるエリートや引きこもりの印象を温かい方向に変化させると予測する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本課題の初年度となる2023年度は,主たる計画として予定していた,研究1「感動映像の種類を操作したシナリオ実験」を実施した。この実験では感動対象の種類を愛,目標達成,美のいずれかに操作した。ある人物がそれらに感動したと書かれたシナリオを実験参加者に読んでもらい,その人物への印象形成を検討するものであった。なお,最新の先行研究で,涙が主に無力感を伝えるシグナルとして強くはたらくことが示唆されたため,本研究ではより実験状況を精緻なものにするため,涙の要素を入れず,感動したことそのものが印象形成に及ぼす影響を検討することを目的とした。そのためシナリオでは,愛や目標達成や美いずれかに,感動した,感動しなかった,あるいは感動について記述しない,という9パターンを作成し,感動した人への温かさと能力評価の値を検証した。目的や仮説,サンプルサイズなどの事前登録を行ったうえで,オンラインモニター400名を対象に,シナリオ実験を実施しデータを取得した。分析の結果,仮説どおりに愛に感動する場合は愛を重視する価値観であると評価され,さらに温かさの評価が高まっていた。ただし他の価値でも温かさや能力評価が高まっていた。ここから,価値によらず感動する場合は全体的に良い人であるという印象形成がされる可能性が初めて示唆された。現在はこの結果についての論文を執筆中である。次の予定として,2024年度にこのデータの再現性を担保するための研究2を実施する計画であるため,まずは2023年度データの論文を投稿する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度に実施を計画していた研究1は実施をした。それに伴い,最新の先行研究も含めて関連文献の整理も行えた。さらに予定より早くこのデータに関する論文作成を進めることができているため,おおむね順調と考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
2年めとなる2024年度は予定通り,研究2「感動の涙が価値観を伝達し印象評価に影響するか」を実施する予定である。ただし研究1ではより精緻な実験計画にするために涙の要素を排除したため,研究2で涙の要素を追加することになる。そのための理論的背景について整理を行い,涙を視覚的に呈示するための素材の作成や選定から着手する予定である。
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