Project/Area Number |
23K12875
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 10020:Educational psychology-related
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Research Institution | Nara University of Education |
Principal Investigator |
石井 僚 奈良教育大学, 学校教育講座, 准教授 (50804572)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 自殺 / 自殺の対人関係理論 / スクールカースト / 自殺の許容度 / 発達段階 / 死後の未来展望 / 超越的存在 / 世界価値観調査 / 機械学習 / 青年 |
Outline of Research at the Start |
日本人青年の自殺者数は、他先進国では類を見ない多さである一方、その機序の解明や、予防、早期発見に重要となる予測の試みは十分なされていない。本研究は、現在有力と考えられている自殺の対人関係理論が想定する要因に加え、日本特有の文化と青年期という発達に根差した要因に着目し、機械学習を用いて日本人青年の自殺予測モデルを開発する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、高校生を対象とした調査結果の分析と発表、大規模社会調査データの二次分析と発表、そして大学生を対象とした調査の実施を行った。
高校生を対象とした調査の分析では、中学、高校時代のスクールカーストの経験と、自殺の対人関係理論 (Joiner, 2005) に基づくリスク要因との関連を検討した。その結果、最も低い地位でなくとも、スクールカーストの低位を経験することが、自殺のリスク要因を高める可能性が示唆された。この研究結果は、日本心理学会第87回大会において発表された。 大規模社会調査データの二次分析では、自殺の背景にある多様で複合的な要因の1つとして、自殺に対する許容度 (e.g., Phillips, & Luth, 2020) に着目した。世界価値観調査のデータを二次分析した結果、発達段階や性別によって、自殺の許容度の持つ意味が異なることが示された。また、神や天国といった死後の未来に関する超越的存在を信じることと、自殺の許容度との関連が、発達段階によって異なることも示された。一見不合理な自殺は、死後の未来展望を持つことによって、その個人にとって合理的になるとされている (Boyd & Zimbardo, 1997)。壮年期の自殺率の高さや、他先進国と比較して高い日本人の青年期の自殺率について、こうした死後の未来に関する信念が関わっている可能性が示唆される。これらの研究結果は、日本発達心理学会第35回大会において発表された。 大学生を対象として行った調査は、今後分析をはじめ、結果をまとめて学会等で発表する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
自殺に関連する要因についての探索を、予定通り進めることができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
大学生を対象とした調査データの分析を進めるとともに、学校での調査実施に向けて、学校や教育委員会との連携、打合せを予定通り進めていく。
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