Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
自閉スペクトラム症(ASD)の診断に有用な客観的な評価方法は存在しない。本研究の目的はASD児の視覚刺激に対する“情動スペクトラム”を解析し、ASDの診断に有用な生物学的指標を明らかにすることである。患者群および対照群に対して、視覚刺激を行なった時の心拍変動から情動スペクトラムの評価を行う。また、各種の評価尺度を用いてASDの臨床症状を同定する。ASD児と定型発達児の視覚刺激に対する情動スペクトラムの差異を同定、また種々の認知特性との関連を同定する。将来的にはASDの早期診断や正確な診断が可能となり、療育などの早期介入が可能となることを目指す研究である。