Project/Area Number |
23K12907
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 10030:Clinical psychology-related
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Research Institution | National Cancer Center Japan |
Principal Investigator |
小田原 幸 国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策研究所, 特任研究員 (80537366)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 禁煙支援 / 心理特性 / テキストメッセージ |
Outline of Research at the Start |
近年、テキストメッセージ(以下TM)を禁煙治療や治療意欲向上へ活用する研究が費用対効果の高い介入として注目されている。TMの効果を最大限に高めるためには、対象者の自己効力感や社会規範の認識、禁煙への準備度などの心理特性に合わせることが有益と言われているが禁煙治療へのアクセス向上には応用されていない。そこで、本研究では、個人の心理特性に合わせたTMを禁煙治療へのアクセス向上の戦略と位置づけ、禁煙意識を向上させるTMを開発する。さらに、TMを個々人の心理特性に合わせて提供するアルゴリズムを構築し、職域の喫煙者を対象に「心理特性に合わせたTM」と「標準的なTM」を提供し、実施可能性試験を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、禁煙治療へのアクセス向上を目的としたテキストメッセージ介入の開発と実施可能性の検討である。2023年度は、研究1である「理論基盤を用いた禁煙意識を向上させるテキストメッセージ介入の開発」の準備を行った。テキストメッセージを使った介入研究の文献レビューの結果、禁煙に対するメッセージ研究の動向と、禁煙支援に限定しないメッセージ研究に使用されている理論やメッセージ開発の方法について情報を得ることができた。 具体的には、テキストメッセージを使った禁煙支援介入では、ショートメッセージ機能を使ってメールを送信し、受け取った人の10%がクイットライン(禁煙のための電話窓口)につながり、自己効力感が禁煙への気持ちを固めるのに重要な役割を持っていることが明確になった。また、Behavioral Change Wheel(BCW) を使用したメッセージ開発においては、BCWの使用により、介入の全範囲を体系的に検討し、望ましい変化を達成するために最も有望なアプローチを選択するよう導くことができると評価されている。これらを統合して本研究で使用する理論基盤としてトランスセオリティカルモデル、社会認知理論を、メッセージ開発のプロトコルとしてBCWを使用しメッセージ開発を行うことを決定した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初の計画では、2023年度に先行調査・文献のレビューに加えてドラフトメッセージの作成とそれに対するインタビュー調査を完了する予定であった。しかし、メッセージ開発に必要な理論基盤とメッセージ開発プロトコルの更なる調査が必要であると考えた。そのため文献調査に時間を要し、予定していたメッセージ作成とインタビュー調査に達しなかった。 インタビュー調査を依頼する会社については目途が立っており、ドラフトメッセージ開発と並行してインタビュー準備を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度には、ドラフトメッセージ作成とインタビューによりメッセージの確定を行う。さらに、対象者の心理特性の把握とそれに合わせたメッセージの配信方法のアルゴリズムの構築を行う。まず、喫煙者を心理特性によってカテゴライズするための事前質問が確定させ、各カテゴリーに所属した喫煙者に適格なメッセージが提供できるように組み合わせを準備する。組み合わせが準備できたら、LINEのシステムを使って配信できるようにプログラムを作成する予定である。
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