• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to previous page

自閉スペクトラム症のある成人女性の理解と支援:ライフステージの視点から

Research Project

Project/Area Number 23K12912
Research Category

Grant-in-Aid for Early-Career Scientists

Allocation TypeMulti-year Fund
Review Section Basic Section 10030:Clinical psychology-related
Research InstitutionOchanomizu University

Principal Investigator

砂川 芽吹  お茶の水女子大学, 基幹研究院, 助教 (70823574)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2026-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Keywords自閉スペクトラム / 成人女性 / からだとこころ / ライフイベント / 女性 / からだ / 主観的経験
Outline of Research at the Start

自閉スペクトラム症(ASD)については,人数の多い男性例をベースとした理解や支援がなされてきた。しかしながらASDのある女性は,特異なからだの感覚や,社会文化的に期待される女性らしさをめぐる葛藤などにより,女性ならではの生きづらさを経験しうると考えられるものの,表面的な社会適応のスキルによって見過ごされている可能性がある。そこで本研究では,ASDのある女性のうち,特に「からだ」の状態とライフイベントの変化の影響が大きい20代・30代の成人女性について,当事者の主観的な経験と支援のニーズを明らかにすることを目指す。

Outline of Annual Research Achievements

自閉スペクトラム症(ASD)については,人数の多い男性例をベースとした理解や支援がなされてきた。しかしながらASDのある女性は,特異なからだの感覚や,社会文化的に期待される女性らしさをめぐる葛藤などにより,女性ならではの生きづらさを経験しうると考えられるものの,表面的な社会適応のスキルによって見過ごされている可能性がある。そこで本研究では,ASDのある女性のうち,特に「からだ」の状態とライフイベントの変化の影響が大きい20代・30代の成人女性について,当事者の主観的な経験と支援のニーズを明らかにすることを目的とする。
本年度は,ASDのある女性のジェンダーとセックスに関して国内外の文献レビューを通して知見をまとめた。特に思春期以降の女性の特徴に関して,からだにまつわるチャレンジ(生物学的側面),カモフラージュ(心理・行動的側面),性役割期待や規範(社会的側面)に焦点を当てて検討を行った。加えて,ASDのある女性の経験理解において重要だと考えられる性の多様性に関しても,研究知見をまとめた。これらの成果については,発達障害学研究に掲載された。
また,ASDのある女性について,からだの内側の気持ちや状態といった,内部感覚への気づきや表現の難しさ指摘されている。そのような背景を踏まえて,ASDのある女性や発達障害のある人のからだの感覚の特異性や,感情コントロール,表情認知をテーマとした,学会発表および論文執筆を行った(共著)。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

当初はASDのある女性の広く日常生活での経験とその対処を具体的に把握することを目的として,インタビュー調査を実施する予定であった。しかしながら,特に成人期の女性に関して,生物・心理・社会的側面におけるこの時期に特有のチャレンジをまず明らかにする必要があると考えられたことから,関連文献の検討を行い,テーマを焦点化することとした。それによって本研究課題を遂行するにあたり,研究設問や研究方法上の課題をより具体的に明らかにすることができた。これを踏まえて,今後のインタビューのテーマや具体的な項目を検討している段階である。
しかしながら,2023年度に実施予定であった当事者に対するインタビュー調査が未実施となったことから,本研究の進捗状況は「やや遅れている」状態である。

Strategy for Future Research Activity

2024年度は,倫理審査委員会への申請の準備を進め承認が得られたのち,20代から30代の女性当事者に対する調査を行う予定である。その際は,ASDの特性やQOLなどのアセスメントも併せて実施し,より多角的な視点からその経験を検討する。併せて,各種検査やアセスメントツールの研修会等に参加し,実施や分析の準備を行う。また,国内外の関連文献にあたる。
加えて,ASDの女性が日常生活において比較されやすい定型発達の女性に対しても調査を行うことを検討している。以上のことにより,ASDのある女性の困難を特性の強弱,診断の有無といった側面から検討することができると考えられる。

Report

(1 results)
  • 2023 Research-status Report
  • Research Products

    (4 results)

All 2024 2023

All Journal Article (3 results) (of which Peer Reviewed: 3 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 注意欠如多動症の成人が経験する感情制御困難の現状理解―感情制御困難の構成要因と内向的感情に着目したスコーピングレビュー―2024

    • Author(s)
      中下綾子・砂川芽吹
    • Journal Title

      お茶の水女子大学心理臨床相談センター紀要

      Volume: 25 Pages: 103-115

    • Related Report
      2023 Research-status Report
    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 自閉スペクトラム症のある児童の食の特異性とその支援の現状と課題2024

    • Author(s)
      矢野晴夏・竹村美那・砂川芽吹
    • Journal Title

      お茶の水女子大学心理臨床相談センター紀要

      Volume: 25 Pages: 157-166

    • Related Report
      2023 Research-status Report
    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 発達障害とジェンダー,セックス―自閉スペクトラムのある女の子・女性を中心として―2023

    • Author(s)
      砂川 芽吹
    • Journal Title

      発達障害研究

      Volume: 45 Pages: 140-151

    • Related Report
      2023 Research-status Report
    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 自閉スペクトラム症のある女性の表情認知に関する探索的検討―顔方向の異なる静止画を用いた分析から―2024

    • Author(s)
      砂川芽吹・出水友理亜
    • Organizer
      日本発達心理学会第35回大会
    • Related Report
      2023 Research-status Report

URL: 

Published: 2023-04-13   Modified: 2024-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi