Project/Area Number |
23K12933
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 10040:Experimental psychology-related
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
中山 真孝 京都大学, 人と社会の未来研究院, 特定講師 (40838398)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2026: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2025: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
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Keywords | 感情 / 自然言語処理 / 感情マップ / 日誌法 / 感情の多様性 |
Outline of Research at the Start |
人間は日々の生活の中で多様な感情を経験する。それはなぜか?多様な感情はどのように分布し、どのように機能しているのか?この問いに答えるべく、本研究では、(1)日誌法を用いて日々の出来事の自由記述と感情経験を長期縦断的に記録することで感情経験データベースを構築し、(2)そこから多様な感情の分布と関係性をマルチレベル分析で個人内・個人間・社会レベルで多層的に明らかにし、(3)深層学習技術により出来事の自由記述と感情経験の関係を明らかにすることで、多様な感情それぞれの先行要因と帰結・機能を包括的に明らかにし、(4)個別感情だけでなく感情経験の多様性そのものの機能を検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、多層的感情マップの作成に向けて本調査のための予備調査を行った。 本調査では、調査参加者に1ヶ月から半年の間、継続的にその日の出来事とその日の感情について日記をつけてもらうことを計画している。感情については感情語リストを提示してそこでの感情の有無を2択で回答してもらうことで、網羅的に感情を捉えつつ回答の簡便性を実現することが肝要である。そのためにはどのような感情語リストを提示するかが重要となる。感情語リストは多様な感情を網羅しつつ、総語数をできるだけ少なくするために冗長性が少ないこと、さらに感情語としてその意味が多くの参加者に理解されること、が必要となる。このような感情語のリストを作成するために本年度は予備調査を行った。 まず、先行研究や感情語辞書から感情語のリストを作成し、感情価や覚醒度、対人的関与度の変動を網羅した感情語リストに、高次感情や複雑感情を加えたリストを作成した。リストは72の感情語の候補からなった。このリストを用いて、予備調査を実施した。予備調査では最近感情を感じた場面を思い浮かべてもらって、それを自由記述してもらったのち、そこでの感情を感情語リストの各感情について、有無だけでなく強度も含めて評定を求めた。また、感情を感じた場面については自分一人の場面または他者と一緒にいる場面のいずれか、感じた時点についても、一日前、3-4日前、約1週間前のいずれかに無作為に割り当てることで、できるだけ多様な場面を網羅するようにした。このようにして得られた評定を元に、最も効率的な感情語リストを作成する予定である。 また、日々の出来事の自由記述から各感情語に対応する記述内容を紐付けるための分析手法の開発も行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初計画では、初年度に本調査を実施する予定であったが、より慎重に予備調査を行った。これにより本調査ではより意味のあるデータが得られるようになったと考えられる。また、日々の出来事の自由記述から各感情語に対応する記述内容を紐付けるための分析手法の開発は本調査後に行う予定であったが、前倒しして実施することができ、分析手法の目処がたった。これにより総合すれば概ね順調であると考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度には、感情語リストを確定し、実際に本調査を行う予定である。 本調査が終われば、当初の計画通りの分析を行う予定である。
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