Project/Area Number |
23K12936
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 10040:Experimental psychology-related
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Research Institution | Azabu University |
Principal Investigator |
清水 稀惠 麻布大学, 獣医学部, 特任助手 (30974521)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2025: ¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 個体差 / 社会性発達 / 母親選好性 / 養育行動 / マウス / 母仔 / 愛着 / 世代間伝播 |
Outline of Research at the Start |
子が健全に身体的・精神的発達をするためには、親に対して安定的な愛着を形成する必要がある。さらに親に対して安定的な愛着を形成することで、成長後も適切な社会生活を送ることができる。しかし、どのように子が親に対して適切な愛着を形成するのかはいまだ不明な点が多い。そこで申請者は母親に対して示す愛着に個体差があるマウスを用いて、仔の母親に対する愛着の個体差が生じる要因とその個体差が与える永続的な影響について解明することを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
これまでの研究より、マウスの親子関係を把握できる愛着評価方法を確立し、同一遺伝子をもち個体差が少ないといわれている近交系マウスにおいても、母親に対する愛着に個体差が生じることを見出している。本研究では、幼若期の愛着スタイルの違いが社会行動へ及ぼす永続的な影響について解明する。 本年度は愛着評価テストを行った雌の自身の仔に対する養育行動を観察し、幼若期の愛着が養育行動に及ぼす永続的な影響を調べた。まず幼若期に雌の仔マウスに対して愛着評価テストを行った。その後成長させてから、射精経験がある雄と交配させて親にし、出産後の養育行動を観察した。一部の雌では、交配する際に雄に対して拒絶行動を示して妊娠成立が難しく、例数追加に苦労している部分がある。一方で、このような異性への行動の個体差は愛着スタイルの違いから生じる可能性を考え、調べることにした。具体的には愛着評価を行った処女雌の性行動を観察することで、愛着スタイルの違いが異性に対する社会行動に及ぼす影響を現在調べている。また養育行動の観察も引き続き行い、現在例数の追加中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は研究計画にあるように、幼若期の愛着評価テストを基に母親への愛着評価を行った。次に愛着評価テストを受けた雌の仔を成長させ親にし、自身の仔に対する養育行動を観察する予定であった。しかし、雄に対して拒絶行動を示して妊娠成立できない個体がいたため、養育行動を観察できる個体の例数の積み上げに苦労している。
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Strategy for Future Research Activity |
すでに愛着評価テストを終えている雌は引き続き交配を行い、妊娠が成立した個体では自身の仔に対する養育行動の観察を行う。また、当初の計画にはなかったが、母親への愛着スタイルの違いが異性に対する行動へ及ぼす影響も調べる。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)