Project/Area Number |
23K12941
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Research Category |
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Review Section |
Basic Section 10040:Experimental psychology-related
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Research Institution | Kumamoto Health Science University |
Principal Investigator |
小手川 耕平 熊本保健科学大学, 保健科学部, 講師 (40832001)
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Project Period (FY) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2026: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
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Keywords | 運動イメージ / 個人差 / ワーキングメモリ / 神経基盤 / バーチャルリアリティ / リハビリテーション |
Outline of Research at the Start |
頭の中で運動を想像する「運動イメージ」を用いた歩行に対する介入は、実際歩行のように転倒リスクを伴うことなく安全に歩行機能を回復させる手段として着目されている。しかし、運動イメージには個人差があり、高齢者では運動イメージの正確さが低下する。 近年、運動イメージを簡便に想起させる方法として、バーチャルリアリティ(VR)を用いた試みがある。本研究では、(A)運動イメージにおける個人差の発生機序及び神経基盤を解明し、(B)運動イメージの個人差に合わせた効率的なVR介入方法を検討する。これにより、歩行運動イメージを強化するVR介入が効果的な対象者を明らかにし、歩行機能向上や転倒リスク軽減に繋げる。
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Outline of Annual Research Achievements |
頭の中で運動を想像する「運動イメージ」を用いた歩行に対する介入は、実際歩行のように転倒リスクを伴うことなく安全に歩行機能を回復させる手段として着目されている。しかし、運動イメージには個人差があり、高齢者では運動イメージの正確さが低下する。 近年、運動イメージを簡便に想起させる方法として、バーチャルリアリティ(VR)を用いた試みがある。本研究では、(A)運動イメージにおける個人差の発生機序及び神経基盤を解明し、(B)運動イメージの個人差に合わせた効率的なVR介入方法を検討する。これにより、歩行運動イメージを強化するVR介入が効果的な対象者を明らかにし、歩行機能向上や転倒リスク軽減に繋げる。 本年度は、研究計画における(A)運動イメージにおける個人差の発生機序及び神経基盤を解明するための実験に取り組んだ。これまでの研究では、運動イメージ能力の個人差が、ワーキングメモリやワーキングメモリに関与する前頭前野の活動の個人差と関連していることを明らかにしてきた。しかしながら、ワーキングメモリにはいくつかの種類(例えば、視空間ワーキングメモリや言語ワーキングメモリなど)があり、運動イメージの個人差が特にどのワーキングメモリと関連しているのかまでは不明であった。 そこで、本年度は若齢成人における運動イメージに関連するワーキングメモリの種類を調べ、運動イメージにおける個人差の発生機序の詳細に踏み込む実験を行い、若齢成人の運動イメージ能力の個人差は言語ワーキングメモリではなく、視空間ワーキングメモリとより関連する可能性を見出した。加えて、これらワーキングメモリの個人差は、実際歩行よりも運動イメージ歩行とより関連することが示唆された。これらの結果は、国際学術雑誌に掲載された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の計画であった、研究目的(A)の実験および成果公表と、研究目的(B)の実験準備に着手できているため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究目的(A)においては、対象者を高齢者や脳卒中既往者に拡大し、引き続き実験、分析を進めていく。研究目的(B)においては実験準備、および若齢対象者のリクルートおよび一部の実験まで終了しており、今後、対象者を増やし、分析を進めることで、運動イメージの個人差に合わせた効率的なVR介入の方法に迫っていく予定である。
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