Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
対流圏が大気重力波・大気潮汐波を通じて熱圏へどの様な影響を及ぼすのか理解することを目指す。特に、大気重力波の主な発生源の1つである対流活動に着目し、赤道域の対流活動が30-60日で周期的に変化するマッデン・ジュリアン振動に注目する。本研究では、高度90-300 kmの赤道域水平風・気温を観測することができる衛星観測と全球の高度0-500 kmの水平風・気温などを含む大気のパラメータを再現することができる数値モデルのデータを用いる。これらのデータを用いて、対流活動の周期的な変動により、熱圏へと伝播する大気波動がどの様に変化し、その変化を受けて熱圏の擾乱や循環がどの様に変化するのかを明らかにする。