Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
高濃度のシリカコロイド懸濁液は、一定以上のせん断をかけると粘度が急増するシアシックニング(shear thickening)と呼ばれる特性を示す。シアシックニングを起こす臨界剪断速度は粒径が小さくなるにつれ急増する。この現象はインクジェットや血栓症血管の血流中でもみられるが、これほどの高速せん断は実験的再現が難しく現象の理解が進んでいない。このせん断領域での挙動を解明するため、申請者は高速パルスせん断で10の6乗 1/sの高速せん断を印加するセルを開発する。このセルと先端計測を組み合わせることで、μsecの高速時間分解レオロジー測定を創出し、シアシックニングに伴う相転移の過渡現象を解明する。