Research Project
Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
PN接合を有する酸化物半導体ナノワイヤはその接合界面準位への分子吸着性能に優れているため、化学センサとして期待される材料である。しかしPN接合形成時に意図しない欠陥準位が生じる問題があり、化学センサの性能向上に向けて解決すべき課題である。本研究は酸化物半導体ナノワイヤとPN接合の同時形成による界面準位制御を利用して革新的な化学センサを作製する。さらに界面準位密度とセンサ特性との相関を調査して、分子検出メカニズムを解明することと分子濃度を定量識別することを目的とする。それにより酸化物半導体ナノワイヤを用いた化学センサの感度や識別性能の向上に向けた設計指針が得られるものと期待できる。