• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to previous page

建築理論における「環境制御」および「環境デザイン」の概念についての歴史的研究

Research Project

Project/Area Number 23K13487
Research Category

Grant-in-Aid for Early-Career Scientists

Allocation TypeMulti-year Fund
Review Section Basic Section 23040:Architectural history and design-related
Research InstitutionKanagawa University

Principal Investigator

印牧 岳彦  神奈川大学, 建築学部, 助教 (00962888)

Project Period (FY) 2023-04-01 – 2028-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,680,000 (Direct Cost: ¥3,600,000、Indirect Cost: ¥1,080,000)
Fiscal Year 2027: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2026: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2025: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Keywordsアメリカ合衆国 / モダニズム / 環境制御 / 環境デザイン / 1930年代 / 近代建築史 / 20世紀
Outline of Research at the Start

本研究では、20世紀前半の建築言説やイメージのなかにあらわれてきた「環境制御(environmental control)」という概念の歴史的な形成・展開過程とその背景について、とりわけ1960年代以降の「環境デザイン(Environmental Design)」の潮流との関係に着目して検討を行う。これによって、20世紀前半から半ばにかけての建築理論における「環境」をめぐる議論の展開過程を明らかにし、近現代建築史におけるその歴史的位置付けを明確化することを目標とする。

Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的のひとつである、1930年代アメリカ合衆国の建築家の言説における「環境制御(environmental control)」の概念の形成過程およびその背景の解明にあたって、申請者がこれまで行ってきた研究内容の継続として、建築家団体「構造研究会(Strucutural Study Associates, SSA)」のメンバーの活動について資料調査を進めた。
具体的には、SSAのメンバーのひとりであったサイモン・ブライネスについて、コロンビア大学エイヴリー建築図書館でのアーカイブ調査(Simon Breines papers)およびMeyer Schapiro papers)を行なった。また、SSAの中心人物であるバックミンスター・フラーについて、スタンフォード大学図書館スペシャル・コレクション(Buckminster Fuller papers)でのアーカイブ調査を行なった。これらを通して、1930年代におけるSSAの活動の詳細について、未公刊の草稿・書簡を含めた資料の収集を行い、読解作業を進めた。またこれに加え、ニューヨーク公共図書館での所蔵資料調査を通して、SSAのメンバーの一人であるセオドア・ラーソンが第二次世界大戦後に取り組んだミシガン大学Architectural Research Laboratoryでの活動についての資料収集・読解作業を進めた。
また、具体的な成果発表に向けての作業として、SSAのメンバーであり1930年代末に「環境制御」の理論を確立したひとりであるフレデリック・キースラーの初期言説における「環境」概念について論文を執筆し、論文誌への投稿を行なった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

今年度の研究において、本研究の目的である1930年代の「環境制御」から1960年代の「環境デザイン」へという建築理論の展開とその背景を跡づけるための具体的な対象を選定し、国外のアーカイブにおける必要な資料調査を進めることはできた。一方で、資料調査で得た草稿・書簡資料などの整理をもとにした具体的な成果発表までにはいたっておらず、当初の計画と比較した場合成果発表の点においてやや遅れていると判断した。
また、現状の資料収集・読解ではおもに建築家の言説がその対象となっており、本研究の課題のひとつであるイメージやダイアグラムといった要素の検討についても、今後の課題である。

Strategy for Future Research Activity

今後の研究の推進方策としては、第一に、今年度の資料調査で収集した文献資料の読解・検討を進めるとともに、今年度訪問することのできなかった国外のアーカイブにおける追加の資料収集を行う。特に、SSAのメンバーであるK・レンベルク=ホルムおよびセオドア・ラーソン、およびSSAの機関誌であった雑誌『シェルター』の編集者マクスウェル・レヴィンソンのアーカイブを調査対象として検討中である。
また、フラーやラーソンをはじめとするSSAのメンバーの第二次世界大戦後に至るまでの活動へと検討範囲を広げ、1960年代の「環境デザイン」へとつながる具体的な展開過程について、一定の見通しを立てる。同時に、SSA以外の当時のアメリカ合衆国における「環境制御」についての論者(ex. ジェームズ・マーストン・フィッチ)の議論についても資料収集・読解を進める。

Report

(1 results)
  • 2023 Research-status Report

URL: 

Published: 2023-04-13   Modified: 2024-12-25  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi